August 27, 2008 / 11:02 PM / 11 years ago

ECB、賃金スパイラルで金融引き締め迫られる可能性=副総裁

 8月27日、ECBのパパデモス副総裁は、賃金スパイラルで金融の引き締め迫られる可能性があるとの考えを示す。写真は4月、通勤客で混み合う独ベルリンの地下鉄駅(2008年 ロイター/Fabrizio Bensch)

 [ブエノスアイレス 27日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)のパパデモス副総裁は27日、ユーロ圏の物価の高止まりが賃金上昇につながれば、金融の一段の引き締めが必要となる可能性があるとの考えを示した。

 副総裁は当地で開かれたセミナーで「高インフレの長期化が物価・賃金設定や短中期的インフレ期待に悪影響を及ぼし、賃金スパイラルを引き起こす恐れがある。これは重要かつ深刻な懸念だ」と語った。

 その上で「これが現実となれば、成長や家計の購買力にとってマイナスとなる。持続的な物価安定を達成するため、一段と強い金融引き締めが求められるだろう」と指摘した。

 「インフレ率はかなりの期間、物価安定水準を大幅に上回る公算が大きく、09年中も緩やかな低下にとどまるだろう」と述べた。

 さらに「労働コストの上昇がここ数四半期高まっており、インフレ圧力が強まっているいくつかの兆候がある」と語った。

 パパデモス総裁は経済活動が今後も停滞し、第4・四半期と2009年は緩やかな回復にとどまる可能性が高いと述べ、09年の成長率は6月時点のECB予測の1.5%程度を下回るとの見通しを示した。

 クレジットリスクが強まったとの認識を示したうえで、銀行融資が市場の混乱の影響で大きく抑制されたことを示す経済指標はないと述べた。

 ユーロ圏の大手銀行は他地域の金融機関と比べ事態をうまく乗り切ったようだが、個々の機関は損失によりクレジットサイクルの下降影響を一段と受けやすくなったと指摘。「金融安定の見通しをめぐる不透明性が高まったことを様々な動向が示している」と話した。

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