[シドニー 8日 ロイター] 豪シドニー大学の音楽学の准教授が、ドイツの作曲家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの書いた「最後のピアノ曲」の可能性がある楽譜を発見した。
ピーター・マカラム准教授は、ベルリンの州立図書館でベートーヴェンの最後の音楽小品集を調査していたところ、手書きによる32小節の楽譜を見つけた。ベートーヴェンの小品集については大半が詳細に研究されているが、最後の小品集はあまり注目されていなかった。
マカラム氏はロイターに対し、ベートーヴェンは読みにくい速記を使うことが多いためピアノ曲とすぐには分からなかったと語った。
同氏は、今回発見した楽譜は1827年3月にベートーヴェンが死去する直前の1826年10月に書かれたとみている。