[モスクワ 29日 ロイター] ロシアのプーチン首相は、対外債務を返済する必要のある金融機関や企業に対して、国営対外経済銀行(VEB)が最大500億ドルの貸し付けを行うことを明らかにした。複数の通信社が29日伝えた。
これは市場と金融セクター救済策の一環で、世界的な信用収縮で海外での借り入れが困難となっている企業の支援につながるとみられている。
プライム・タス通信は、プーチン首相が「ロシアの銀行および企業はすべて、9月25日までに発生した対外債務の返済に充てる資金の貸し付けをVEBに申請できる」と述べたと報じた。
また、インタファクス通信によると、プーチン首相は、VEBの資本を今年750億ルーブル(29億7000万ドル)引き上げると表明したほか、商業銀行がインターバンク市場での貸し付けによって損失を被った場合、ロシア中央銀行がこれを補てんできると述べた。