December 16, 2008 / 10:05 PM / 11 years ago

ドルが対ユーロと対円で急落、FRB大幅利下げで

 [ニューヨーク 16日 ロイター] 16日のニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)が予想以上の大幅な利下げに踏み切ったことを受け、ドルが対ユーロと対円で急落した。

 12月16日、ニューヨーク外為市場ではドルが対ユーロと対円で急落。写真はニューヨークの外為ボード。昨年9月撮影(2008年 ロイター/Brendan McDermid)

 FRBは、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を従来の1.0%から0─0.25%に引き下げるとともに、リセッション(景気後退)に対応するため「利用可能なあらゆる手段」を講じると表明した。市場予想は、最大でも0.75%の利下げだった。

 テンパス・コンサルティングの為替トレーダー、マット・エスティーブ氏は「予想以上の利下げを受け、ドルがすべての主要通貨に対して売られた」と指摘。

 「まず米国は実質的にゼロ金利となった。さらにFRBはリセッションを回避するため、あらゆる手段を講じる姿勢を示した」と述べた。

 ニューヨーク市場終盤のユーロ/ドルは約3.0%上昇の1ユーロ=1.4099ドルと、2カ月半ぶりの高値。一時は1.4144ドルまで上昇した。

 ドル/スイスフランは、95年以来最大の下げを記録。3.2%安の1ドル=1.1205スイスフランとなっている。

 ドル/円は1.6%安の1ドル=89.06円。13年ぶりの安値に迫っており、介入警戒感が強まっている。 

 今回の大幅利下げを受け、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は過去最低水準となった。FRBは「当面、異例に低水準の政策金利が正当化される可能性が高いと予想する」とも表明した。

 FRBは未踏の領域に踏み込むことになるが、アナリストの間では、FRBの対応を高く評価する声が多い。

 バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(ニューヨーク)のシニア通貨ストラテジスト、マイケル・ウルフォーク氏は「今回のFRBの対応は非常に異例で独創的で、米消費者や金融市場にとって最善の措置だろう」と指摘。

 米債券運用会社パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)のエルエリアン共同最高経営責任者(CEO)も、金融・経済状況安定に向けあらゆる手段を尽くすことを表明したFRBによる「非常に強い宣言」だとし、「このような驚くべき内容の声明の後は、政策の意志が疑問視されることはないはずだ」と語った。

 ドルは対豪ドル、対ニュージランドでも下落。米大幅利下げを受け、金融市場のリスク志向が高まる可能性も出てきた。  

 この日のニューヨーク市場は、ゴールドマン・サックス(GS.N)の四半期決算が上場以来初の赤字となったことを受けて、朝方からドル売りが先行した。

 米商務省が発表した11月の住宅着工・許可件数は、ともに過去最低水準。11月の米消費者物価指数(CPI)も2カ月連続で、統計開始以来最大の落ち込みを記録した。

 物価上昇率の大幅な下落に加え、住宅市場の悪化にも歯止めがかからないことから、市場では今後も大幅な金融緩和政策が続くとの見方が強まっている。

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