[東京 5日 ロイター] 日本自動車販売協会連合会(自販連)が5日発表した2008年の国内新車販売台数(軽自動車を除く)は、前年比6.5%減の321万2342台で、石油ショックが起きた1974年以来、34年ぶりの低水準となった。
ピークだった1990年の597万台から半分近くにまで減少した。
自販連の伏見剛理事は「ここまで悪くなるとは(昨年初め時点で)見込んでいなかった」と述べた。今年の見通しについては「根拠のある数字をなかなか言うことができない」として明言を避けた。
12月の販売台数は前年比22.3%減の18万3549台だった。5カ月連続で前年実績を下回るとともに、12月としては初めて20万台を割り込み、1968年の統計開始以降で最悪となった。
主要各社別にみると、08年はトヨタ自動車7203.T(レクサス除く)が前年比7%減の144万3335台、日産自動車7201.T(軽除く)が同5.8%減の53万7553台だった。小型車「フィット」の新車効果で秋ごろまで好調だったホンダ7267.T(軽除く)は同6.4%増の42万3628台だった。
12月はトヨタが前年比17.1%減の7万5752台で5カ月連続減、日産が同21.8%減の2万6934台で5カ月連続減、ホンダが同25.3%減の2万7505台で2カ月連続減だった。
同日に全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が発表した08年の軽自動車販売台数は、前年比2.6%減の186万9893台で、2年連続で前年実績を割り込んだ。12月は前年比6.7%減の12万2770台で、2カ月連続で前年比マイナスとなった。
主要各社別にみると、08年はダイハツ工業7262.Tが前年比3.3%増の63万5164台、スズキ7269.Tが同0.2%減の59万0280台だった。12月はダイハツが前年比0.4%減の3万9345台で9カ月ぶり減、スズキが同3.6%減の3万9172台で9カ月ぶり減だった。
(ロイターニュース 久保 信博記者)