January 8, 2009 / 9:35 AM / 11 years ago

TDK、09年3月期営業損益予想を260億円の赤字に下方修正

 [東京 8日 ロイター] TDK(6762.T)は8日、2009年3月期の連結決算(米国会計基準)見通しについて、営業損益を従来予想の350億円の黒字から260億円の赤字に下方修正した。全製品にわたって受注が急速に落ち込んだほか、円高進行が響くのが理由。

 一方、業績悪化への対応策として、拠点整理・統合や人員合理化など緊急アクションを策定、これによって営業利益で年間629億円の改善を見込んでいる。

 同社は、昨年10月の4─9月期決算発表時に、通期営業利益をそれまでの見通しである690億円からおよそ半分に下方修正していたが、わずか2カ月あまりで今度は赤字転落に追い込まれた。

 全製品、全地域ともに不振となり、昨年11月以降は月を追うごとに受注が急減。1月に入り主力の電子部品の操業率は5割を下回る水準まで落ち込んでいる。

 さらに、急速に進んだ円高も採算を悪化させる要因となった。1─3月期の為替レートはドル/円で90円を想定。1円の円高で年間20億円利益が変動すると試算しているが、現時点では為替相場の先行きが読めないため、ヘッジはしていないという。実態の悪化に伴う利益減少に加え、構造改革費用として203億円を見込むことから、大幅な赤字を余儀なくされる。

 会見した同社の上釜健宏社長は「顧客は製品が売れずに在庫を抱えたままの状態を続けており、正直に言って回復の時期は見えていない」とした上で「携帯電話や自動車関連向けが特に厳しい。次にけん引する製品が見えていない」と苦しい内情を明かした。

 一方、急激に悪化した実態に対応するため、同社は構造改革のための緊急アクションを策定した。不採算製品の撲滅を図り1カ月あたり14億円の利益改善を可能としているほか、拠点の整理・統廃合、人員合理化、一般管理販売費の削減などを進める。

 このうち拠点の整理・統廃合については、海外で製造拠点4カ所、研究開発拠点を1カ所閉鎖するとともに、コンデンサーの生産拠点を集約する考えだ。また、人員合理化については、既に実施した1万7000人に加えて海外で8000人を削減するが、今回のアクションでは国内は対象にしていない。

 これら施策によって、営業利益で年間629億円の改善を見込んでいる。

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