January 16, 2009 / 5:51 AM / in 11 years

12月貿易収支は3カ月連続赤字の可能性

 [東京 16日 ロイター] ロイターが民間調査機関の予測をまとめたところ、財務省が22日ごろに発表する2008年12月貿易収支(原数値)の予想中央値は2780億円程度の赤字となった。

 実際に赤字になれば3カ月連続となる。世界的な景気の悪化を背景とする外需減速と、円高に伴う輸出単価の下落で輸出額が引き続き急減すると見込まれている。

 エコノミストによると、国際商品市況の下落と円高を背景に輸入額は減少を続ける見通し。だが、「世界景気が急激に悪化していることにより、輸出全体に占める比重が高い自動車や鉄鋼の輸出数量が大きく減少しているほか、輸出物価のマイナス幅が拡大傾向にある」(農林中金総研)ことから、輸出額も大幅に減少すると予想されている。回答社31社のうち全社が輸出額について11月に続き2けた減を、収支については30社が赤字を予想している。赤字が3カ月続けば、第2次石油ショックに見舞われた1979年7月から80年8月(14カ月連続)以来のこととなる。

 11月は貿易赤字が2251億円と10月の赤字額(671億円)を大きく上回った。輸出が前年比26.7%減と、比較可能な統計の発表が始まった79年1月以降で最大の減少率となるなど、急減したため。

 既に発表されている12月上中旬貿易収支は5814億円の赤字となった。上中旬統計での赤字は5カ月連続。輸入は前年比15.4%減少だったが、輸出は同29.6%減とそれを大きく上回る減少率となった。輸出の押し下げには自動車、半導体等電子部品、プラスチックなどが、輸入の押し下げには原粗油、半導体等電子部品、石油製品などが寄与した。

 これまで輸入を押し上げてきた原油価格は、12月上旬が59.8ドル/バレル、中旬が54.0ドル/バレルで、11月の73.7ドル/バレルから大幅に下落。前年比では37%程度の下落となり、11月(9%下落)に比べ下落幅が急拡大した。

 12月の輸出の予測中央値は前年比30.1%減となった。これが実現すれば、前月に続き減少率の記録を更新することになる。このところ米国向け、欧州連合(EU)向け輸出の前年比マイナスが定着すると同時に、アジア・中国向け輸出も20%台の減少まで落ち込んでいるほか、これまで堅調だった中東、ロシア向けも減少している。 

 12月の貿易収支が予測通りになった場合、08年の黒字額は2兆2000億円程度と07年の10兆7955億円を大幅に下回り、1982年(1兆7761億円)以来26年ぶりの低水準となる。

 今後については「国際商品市況の下落や円高、内需の低迷により、輸入額は減少し続ける見込みだが、海外需要の急減と円高により輸出の減少ペースの方が速く、収支の悪化は続く」(アール・ビー・エス証券)との見通しが多い。10─12月国内総生産(GDP)外需寄与度のマイナス幅を占う上でも12月の貿易統計に対する関心は高まっている。 

 (ロイター日本語ニュース 武田 晃子記者)

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