[モスクワ 18日 ロイター] 海面上昇など低地では心配の種かもしれない地球温暖化だが、ロシア気象当局の責任者は18日、世界で最も寒い国の1つである同国では、暖房費を削減する助けになるとの見方を示した。
アレクサンダー・ベドリツキー氏は、ロシア通信(RIA)に対し「暖房が必要な時期が短縮されれば、燃料を節約出来るため、われわれにとってはプラス要因だ」と述べた。
ロシアは、気温が低下して厳しい環境となる数カ月の間、暖房のために多くの石油やガスを使用するため、世界でも最も多く二酸化炭素を排出する国の1つとなっている。ロシアで最も気温が下がる時期は、マイナス50度を下回る日も少なくない。
気象当局では、現在の傾向が続けば、2050年までに5─10%の暖房費が削減できる可能性があるとしている。