March 3, 2009 / 6:30 PM / 10 years ago

米FRB議長の議会証言要旨

 [ワシントン 3日 ロイター] バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が3日、上院予算委員会で行った経済見通しと予算に関する証言内容は以下の通り。

 3月3日、米FRB議長(写真中央)は上院予算委員会で経済見通しと予算について証言(2009年 ロイター/Kevin Lamarque)

 <債務の対GDP比>

 中期的に政府債務が対国内総生産(GDP)比で拡大しないことを確実にする必要がある。それにより、妥当なコストでの債務支払いが可能になり、次の世代に過度な負担をかけないで済む。

 (債務の対GDP比について)特別な数字はないが、60%を上回らないことを望んでいる。この水準を越えないことを願う。時間とともに緩やかに低下させていく努力を確認したい。

 <米国債の需要>

 世界の金融市場で買い控えが始まる前に、債務の対国内総生産(GDP)比がどこまで拡大するか把握するのは非常にむずかしい。債務の対GDP比の安定を維持するよう努力するのが賢明だと考える。

 例えば、米国が財政状況を長期的に制御することに真剣に取り組み、その市場に適度な期待と信頼感があれば、市場には向こう数年で見られる大量供給を吸収するかなりの能力がある。

 <銀行国有化:ゾンビ機関はない>

 国有化については、正当化されるとも必要とも考えていない。ただ、銀行が過度のリスクを取らず、リストラや持続性および健全性の回復に向けた必要な措置を講じ、信用に関し適切な判断を下し、経済を支えるための融資を行っていくことを確実にするため、しっかりと監督していく準備がある。

 現時点で、米大手銀行はいずれも「ゾンビ機関」はない。融資を行っており、業務を行い、存続可能となっている。

 <TALF>

 次に注目する分野は商業用不動産ローン担保証券(CMBS)であり、今後、財務省の計画と合わせて最大1兆ドルの融資を実施する用意がある。商業用不動産(市場)で危機が浮上しつつあることをわれわれは承知している。CMBS市場が完全に機能しなくなったため、ショッピングモールやホテル、賃貸物件その他様々な種類の建物の保有者が借り換えや新たな建設(計画)への支払いができない状況にある。

 <大手金融機関>

 われわれは国際的な大手金融コングロマリットを安全かつ健全な方法で分割させる法的・規制的構造を持ち合わせていない。破たんさせ、それに続くあらゆる混乱を許すよりも、率直なところ、業務を継続しつつ分割を試みるほうがずっと良い。

 <AIGについて>

 危機下での大手金融機関の破たんが経済に悲惨な結果をもたらす可能性があることはわれわれも周知している。本当に他に選択肢がなかった。私自身も懸念や怒りを感じている。ひどい状況だ。しかし、アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)(AIG.N)あるいはAIGの株主を救済するために行っているのではない。われわれの金融システムを保護し、世界経済が今よりもはるかに深刻な危機に陥ることを回避するためだ。

 金融安定を実現し、最終的に一般の人々によるAIGへの投資の大半もしくは全てを取り戻すための最善の機会といえる。

 <高水準の連邦債務>

 これは誰にとっても回避したかった状況だ。しかし、国内経済と金融市場は異例な困難に直面しており、政策担当者が時宜にかなった対応をしなければ最終的によりコストが大きくなる可能性が高い。

 経済の問題を解決するには、今積極的に行動した方が良い。さもなければ景気低迷が長期化する可能性がある。そうなれば、財政状況が一段と悪化するだけでなく、長期間に渡り生産・雇用・所得が減少するだろう。 

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