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人気のネットブック、脆弱なセキュリティに危険も
2009年3月5日 / 08:45 / 9年前

人気のネットブック、脆弱なセキュリティに危険も

 [台北 3日 ロイター] 比較的低価格で小型軽量なパソコン(PC)、いわゆるネットブックでインターネットを利用する人は気をつけた方がいい。今使っているネットブックが、銀行口座やパスワード、そのほかの個人データへの玄関口となる可能性があるからだ。

 3月3日、低価格・小型軽量で人気のネットブックには脆弱なセキュリティに関する危険も指摘されている。写真はネットブック主要メーカーASUSTeKの商品。台湾のショッピングモールで先月撮影(2009年 ロイター/Nicky Loh)

 ネットブックは2007年に登場して以来、それまでPCを持っていなかった多くの人にも受け入れらている。しかし、その低価格は、コンピューターウイルスやハッカーに狙われやすい脆弱(ぜいじゃく)なセキュリティによるものかもしれない。

 台湾のパソコンメーカー華碩電脳(ASUSTeK)(2357.TW)が最初にネットブックを発表してから2年も経っていないが、米ヒューレット・パッカード(HPQ.N)やデルDELL.O、台湾の宏碁(エイサー)(2353.TW)や中国のレノボ(0992.HK)など、ほとんどすべてのPCメーカーが、この流行に飛び付いた。

 しかし専門家によると、無駄をそぎ落としたネットブックは、スペックの低さやユーザーのコンピューターへの知識不足と相まって、簡単に引っかかる獲物を探すハッカーやウイルス作成者の格好の標的になる可能性がある。

 アンチウイルスソフト会社シマンテック(SYMC.O)のサム・イェン氏は「インターネットは、どんなコンピューターにとっても危険に満ちている」と指摘。その上で「ネットブックの基本的な使い方がネットサーフィンであるなら、特にアンチウイルスソフトがインストールされていない場合、その危険は何倍にもなることを肝に銘じるべき」と言う。

 安ければ300ドル(約3万円)程度という価格は、ネットブックが多くの場合、他のPCには備わっているファイアーウォールやアンチウイルスソフトを持たず、外からの攻撃にもろい状態であることを意味する。

 「ネットブックのセキュリティは、まだ十分でない」と話すのは、大和総研のプラナブ・シャルマ氏。「ネットブックは、PCメーカーが価格を魅力的にするため、できることをなんでもやるという位置付けだ」と分析する。

 多くのネットブックユーザーは、比較的インターネット歴が浅く、自分を守るために必要な予防措置について知らない場合がある。また、PCのスペックが低いため、経験のあるユーザーは処理速度を上げるため、重要なセキュリティプログラムを立ち上げないケースも見られる。

 米調査会社ガートナーのアナリスト、リリアン・テイ氏は「もし、同時に複数のセキュリティソフトを起動すると、PCの速度は落ちる。どうにもならない板挟み状況だ」と話す。

 昨年のテクノロジー業界で一筋の光明だったネットブックだが、調査会社IDCによると、2009年もPC市場では突出した存在になる可能性がある。IDCは今年のネットブックの出荷台数について、前年の2倍以上となる約2100万台と予想している。

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