March 18, 2009 / 11:33 PM / 11 years ago

米長期国債買い入れ:識者はこうみる

 [ワシントン 18日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は18日、連邦公開市場委員会(FOMC)声明を発表し、向こう6カ月で最大3000億ドルの長期国債を買い取るほか、モーゲージ関連債券の買い取り拡大を表明した。長期国債買い入れは40年超ぶりの措置。

 3月18日、FRB(写真)はFMOCの声明で向こう6カ月で最大3000億ドルの長期国債を買い取ると発表。昨年10月撮影(2009年 ロイター/Larry Downing)

 市場関係者のコメントは以下の通り。

 ●証券買い入れに量的目標、ドル安は一時的

 <ステート・ストリート・グローバル・マーケッツ(ボストン)の為替担当シニアストラテジスト、ロバート・ブレーク氏>  

 連邦準備理事会(FRB)は、1月のバーナンキ議長の発言から方針転換し、モーゲージ証券(MBS)、エージェンシー債に量的な目標を設定し、長期国債の買い入れにも踏み切った。

 市場はこれに反応しており、ドルが急落している。

 ただ、ドルの下落は一時的とみている。ドル安の継続にはリスク志向の持続的な高まりが必要だが、そうした状況はまだ予想できない。

 ●国債買い入れは驚き、厳しい見方を反映

 <4キャストのシニアアナリスト、ルディ・ナルバス氏>

 米国債買い入れプログラムは非常に驚きだ。連邦準備理事会(FRB)はターム物資産担保証券ローンファシリティー(TALF)の効果を見極めるつもりだと考えていた。

 住宅ローン担保証券(MBS)だけでなく機関債も買い増すことで、FRBは最大限の努力をしているようにみえる。経済に資金を強引に注入しようとしている。

 これは状況に対するFRBの厳しい見方を反映している。FOMC声明で経済の緩みが増していると言及されている。こうした言及はこれまでになかった。

 ●国債購入3000億ドルでは長期的な効果薄い

 <キー・プライベート・バンクのチーフ・インベストメント・ストラテジスト、ブルース・マケイン氏> 

 米国債が急騰している。国債買い入れはサプライズだったようだ。

 今回のFOMCでは、ターム物資産担保証券ローンファシリティー(TALF)に重点を置き、TALFの成果を見極める姿勢を示すと予想していた。

 連邦政府は今後、大幅に国債を増発する必要があり、FRBが表明した6カ月で3000億ドルという買い入れ額は、今後6カ月間の市場を大きく動かす材料にはならない。

 今回の決定は、景気見通しが悪化したことを示唆しているのではないか。

 ●住宅ローン金利低下へ、債券全般にプラス

 <ルーミス・セールス(ボストン)のダン・ファス副会長>  

 特に意外感はなかった。連邦準備理事会(FRB)は以前から国債買い入れの意向を表明していた。長期金利の水準に応じて、国債買い入れの是非を決めることを示唆しており、今回のFOMCに先立ち、長期金利は上昇傾向にあった。

 国債買い入れは、住宅ローン金利など長期金利と連動するすべての金利に影響する。住宅ローン金利は低下するだろう。これは国債、政府機関債などほぼすべての債券にとってプラスだ。

 短期的にはプラスだが、中・長期的にはどうか。FRBのバランスシートが拡大するが、その資金はどこから来るのだろうか。円も対ドルで上昇しており、日本にとっては悪いニュースだ。

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