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WBC=日本が延長で韓国下し連覇、MVPは2大会連続で松坂

 [ロサンゼルス 23日 ロイター] 野球の国・地域別対抗戦、第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は23日、当地のドジャースタジアムで決勝を行い、日本が韓国を延長戦の末、5―3で破り、2大会連続で優勝した。

 3月23日、野球のWBCは日本が韓国を破って連覇を達成。写真は試合後に喜ぶ日本選手ら。代表撮影(2009年 ロイター/Mark J. Terrill)

 日本は今大会で韓国と5回対戦。1次ラウンドに14―2で7回コールド勝ちした後は0―1、1─4と連敗し、2次ラウンド1組1位決定戦で6─2と勝利。勝敗の上では2勝2敗の5分で決勝を迎えていた。

 先攻の日本は初回、1番イチローがセンター前にヒットを放つと、2番中島の犠打で2塁に進塁。2アウトから4番に入った城島は四球を選んだが、5番の小笠原が内野ゴロに倒れ先制点はならなかった。

 一方、韓国はその裏の攻撃で日本の先発ピッチャー岩隈の前に3者凡退した。

 試合が動いたのは3回。1アウト1、3塁で小笠原がライト前にタイムリーヒットを放ち、日本が1点を先制。続く満塁に栗原の併殺打で追加点のチャンスを逃した日本だったが、岩隈がその裏も3者凡退に抑え、韓国に反撃を許さなかった。

 岩隈は5回裏、ソロホームランを打たれて同点に追いつかれるが、内川の好返球にも助けられて後続を抑えた。

 その後、日本は7回、盗塁を決めた片岡を2塁に置き、イチローが絶妙なセーフティバントでノーアウト1、3塁のチャンス。ここで中島が勝ち越しのタイムリーヒットを打って1点を追加。8回には岩村の犠牲フライでリードを2点差に広げた。

 韓国は8回裏、そこまで打ちあぐねていた岩隈からヒットと犠牲フライで1点を返した。さらに四球のランナーを1塁に置いた場面で日本は投手交代。2番手で登場した杉内が後続を抑え、3─2で最終回を迎えた。岩隈は結局、8回途中まで投げて被安打4の好投。

 9回裏は前日の準決勝に続いてダルビッシュが登場。2アウト1、2塁となった場面でレフト前にタイムリーヒットを打たれ、同点に追いつかれた。

 試合は延長10回、日本がヒットで出た内川と岩村を塁上に置き、イチローが値千金の2点タイムリーヒット。その裏はダルビッシュがランナーを背負いながらも最後の打者を三振に打ち取り、日本が5─3で韓国に勝利した。

 イチローは試合後のインタビューで、「ここで打てば日本がものすごいことになってるだろうなと」と10回の決勝打を振り返り、「球場に来てくれた皆さん、日本からの視線も含めすべての方に感謝したい」と語った。

 また、原監督も「世界のつわものと堂々と戦って勝利したことは価値ある」と選手らをたたえ、「ファンと喜びを分かち合い、日本の国にとっても良かった」と、大会連覇を喜んだ。

 また、最優秀選手には2大会連続で松坂大輔投手が選ばれた。

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