Reuters logo
韓国ウォン急落の恩恵、美容整形に訪れる外国人増加
2009年4月7日 / 08:03 / 9年後

韓国ウォン急落の恩恵、美容整形に訪れる外国人増加

 [ソウル 3日 ロイター] 景気後退へと向かう韓国経済の落ち込みが、消費意欲の高い海外からの観光客を呼び込んでいる。主に日本や中国から来る観光客が、ブランド物のバッグ購入のほか、美容整形も目的に同国を訪れている。

 4月3日、韓国ウォンの下落を背景に美容整形を目的に同国を訪れる外国人が増加している。写真はソウルの銀行前を歩く女性。昨年11月撮影(2009年 ロイター/Jo Yong-Hak)

 昨年に韓国ウォンは対円では40%下落、アジア第4位の経済である韓国は、外国人にとって物価が安い国となった。

 ソウルのBK DongYang形成外科クリニックのKim Byung-gun主任形成外科医は「韓国での形成外科手術費用は、以前は米国の半分だった。それが今の為替レートでは、約3分の1になり、外国人の患者が倍増した。外国人向けの形成外科手術市場は、計り知れない成長余地があるとみている」と述べた。

 シンガポール人のエレイン・テオさん(35)もそんな外国人患者の1人だ。テオさんはソウルの繁華街でしわをのばす手術を受けに行く途中にロイターの取材に答えて「一石二鳥というものだ」と話した。ソウルで過ごす10日の休暇中、手術のため2─3日入院し、残りの日程は買い物をするという。

 韓国観光公社によると、2009年1─2月の外国人観光客は昨年より25.5%増加。日本からの観光客が64%以上増えたほか、中国からも16%増えた。ソウルの街角では、百貨店や免税店の袋をいっぱい抱えた外国人観光客の姿をよく見かける。

 形成外科手術に対する外国人需要も急増している。治療を受ける目的で韓国を訪れる外国人は60%増の2万7000人に達する。その多くがいわゆる「買い物と手術」の組み合わせでやって来る。

 10年以上ぶりの景気後退に直面しようとしている韓国では、国民の消費は減少する一方だ。

 韓国政府は5月から、海外からの患者を呼び込むために病院が広告業者と契約するのを許可し、外国人患者向けの通訳者も増やす計画だ。

 韓国観光公社の戦略観光商品チームのディレクター、Joung Jin-su氏は「医療サービスを受けにやって来る観光客は、ほかの外国人の10倍の金額を使う。われわれが力を入れるべき市場だ」と述べた。

 <日本人観光客にアピール>

 日本円が対ウォンで1年前に比べ大幅に上昇したの受け、国内の小売店はより多くの日本人観光客を誘致する方法を思い付いた。

 大手小売店の新世界百貨店は3月初旬、釜山にスパ施設を備えた国内最大の店舗をオープンした。同店舗は、日本人観光客の来店が寄与し、開店から1週間の売上高が200億ウォン(約15億2500万円)を超えたという。

 日本人観光客は、国内よりも30─40%割安な高級ブランドに狙いを定めている。買い物初日だというイケチ・リカさん(27)は既にソウルの免税店の袋を複数抱えていた。「来たばかりだけれど、とても安いからもっと買おうと思っている。普段はこんなに買ったりしないが、同じ化粧品を3つまとめ買いしたところだ」と語った。 

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below