April 14, 2009 / 11:30 PM / 11 years ago

米大統領がGM再建に期待、破産法回避の可能性低下との見方

 [ニューヨーク 14日 ロイター] オバマ米大統領は14日、自動車大手クライスラー、ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N)の再建を「切に希望する」と述べた。 

 4月14日、米大統領がGM再建に期待、破産法回避の可能性低下との見方。写真は同日、ワシントンのジョージタウン大学で(2009年 ロイター/Larry Downing)

 一方、複数の関係筋によると、GMの社債権者は、GMが破産法の申請を回避できる可能性が低下したとみており、破産法の申請を視野に入れた独自の対策に乗り出す可能性がある。

 大統領は「今後数週間以内に」クライスラーが事業存続のための提携先を見つけ、GMも経営再建策をまとめることを期待すると表明。これを受け、GM株は6%値上がりした。

 大統領は「今後数週間以内に、クライスラーが存続可能な提携先を見つけること、GMが経営再建計画をまとめ、納税者の際限ない支援を得ずに黒字転換する道筋をつけることを切に希望する」と発言した。

 GMは経営再建のため、無担保債務や労働コストの削減で、社債保有者、全米自動車労組(UAW)と合意する必要がある。

 複数の関係筋によると、GMの社債権者は、GMが破産法の申請を回避できる可能性が低下したとみており、破産法申請を視野に入れた独自の対策に乗り出す可能性がある。

 関係筋によると、少なくともある社債保有者は、社債保有者に対して最も有益な判断を下す裁判所がどこか検討を行いGM破たんの可能性に備えており、全米自動車労組(UAW)寄りであるとしてミシガン州東部地区の裁判所を除外している。

 債権者はこれまでに米政府もしくはGMとの直接対話がないことに不満を募らせており、2人の関係筋によると、10人からなる債権者委員会は、独自の破たん戦略につながるような行動を取り始める可能性もある。

 調査会社ギミー・クレジット(ニューヨーク)のシニア高利回りアナリスト、シェリー・ロンバード氏は「政府は管理された破産の方向に向かっているようだ。問題は債券保有者がどれだけ価値を引き出せるかだが、彼らには訴訟以外にあまり多くの選択肢は残されていない」とした。

 タームシート(条件規定書)に詳しい筋によると、GMは前月、債券保有者に額面1ドル当たり現金0.08ドルと新たな無担保債券0.16ドル、GM株90%を提供する案を提示した。

 クライスラにーについては、大統領の自動車作業部会が、イタリアのフィアットFIA.MIとの提携内容を確定し、有担保債務、労働コスト、医療費削減などに踏み切る必要があると主張している。

 関係筋が明らかにしたところによると、クライスラーの第1順位債権者は、同社の債務削減をめぐり、財務省に代替案の提出を準備している。合計70億ドル程度の債権を放棄する代わりに、フィアットとの提携が実現した場合に誕生する新会社の株式取得と一部現金の支払いなどを受け取る内容が盛り込まれる可能性がある。

 同筋によると、債権者は12日に新会社の資本構成などクライスラー再編計画の主要事項について説明を受けた後、対応を検討している。代替案は今後数日中にも提示される可能性があるという。

 債権者は約2週間前、米政府による60億ドルの債務削減要請を拒否している。

 クライスラーの取引金融機関から成る運営委員会には現在、エリオット・マネジメントなど政府から資金注入を受けていない4つの金融機関が加わっている。

 運営委員会とフィアットはこの件についてコメントを控えている。クライスラーからのコメントは今のところ得られていない。

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