[ロンドン 19日 ロイター] 英作家J・G・バラードさんが19日、ロンドンの自宅で死去した。78歳だった。 代理人によると、前立腺がんを患っていたという。
バラードさんは、第2次世界大戦中だった子ども時代、両親とともに上海の日本軍の捕虜収容所に抑留された。その体験を基に書いた「太陽の帝国」は、スティーブン・スピルバーグ監督によって映画化された。
また、自動車事故によって性的興奮を得る人々を描いた問題作「クラッシュ」も、デビッド・クローネンバーグ監督によって映画化されている。
そのほか、50年以上に及んだキャリアの中で、「沈んだ世界」や「コカイン・ナイト」など、多くのSF小説を残した。