May 2, 2009 / 3:37 AM / 10 years ago

新型インフル、米国の養豚業者が恐れる人から豚への感染

 5月1日、米国の養豚業者は人から豚への新型インフル感染を警戒。写真はテキサス州ダラスの薬局(2009年 ロイター/Jessica Rinaldi)

 [カンザスシティ 1日 ロイター] 米国の養豚業者は、感染の広がる新型インフルエンザについて、人から豚への感染を恐れている。

 養豚場への人の出入りを制限し、やむを得ず外部の人間の訪問を受ける際には、最近の渡航履歴や病気についての情報提供を求める経営者もいる。

 カンザスシティで養豚業を営むロン・サザーさんは「感染した人から豚に病気がうつってしまわないか、それが最大の心配事だ」と語る。新型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)のリスクが高まるなか、サザーさんと同様の考えは全米の養豚業者に広がっている。

 全米養豚協会の主任獣医、ジェニファー・ガーナー氏は「米国の豚が今回の新種(ウイルス)が感染している形跡はない。われわれが強く懸念するのは、病気になった人が養豚場に来て、新型ウイルスを豚にうつすことだ。もし人から感染した場合、豚用のタミフルなどない。抗ウイルス剤はなく、アスピリンを与えることぐらいしかできない」と述べた。

 世界保健機関(WHO)は30日、新型インフルエンザの呼称について、食肉産業に及ぼす影響などに配慮し「豚インフルエンザ」から「インフルエンザA型(H1N1)」に変更した。

 しかし、豚肉価格の低迷と飼料価格の高騰ですでに打撃を受けていた米国の養豚業界は、今回の新型インフルエンザによってさらに経済的な打撃を受けている。感染拡大を警戒して米国からの豚肉輸入を禁止する国が相次いだほか、エジプトは国内で飼育されている豚全頭の殺処分を決めた。もし新型インフルエンザが人から豚に感染すれば、豚肉価格は一段と下落することになる。

 こうした最悪のシナリオを回避するため、業界団体と獣医は今週、養豚場経営者に対して「バイオセーフティー対策」を強化するよう呼びかけた。

 パデュー大学の獣医サンディ・アマス氏は、養豚業者は豚の「せきや鼻水、発熱、飼料摂取量の減少」に目を光らせておき、インフルエンザのような症状を示したらすぐに検査するよう訴えている。

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