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日本株は年内に3割上昇へ、需給改善も期待=MSAM社長
2009年5月20日 / 10:23 / 9年後

日本株は年内に3割上昇へ、需給改善も期待=MSAM社長

 [東京 20日 ロイター] モルガン・スタンレー・アセット・マネジメント投信(MSAM)で社長兼最高投資責任者(CIO)を務めるジョン・R・アルカイヤ氏は20日、日本の株価について、現行の水準から年末までに約3割上昇するとの見通しを示した。

 5月20日、 モルガン・スタンレー・アセット・マネジメント投信のアルカイヤ社長は、日本株は年内に3割上昇するとの見通しを示した。写真は東京証券取引所で昨年10月撮影(2009年 ロイター/Issei Kato)

 ロイター・テレビジョンとのインタビューで語った。

 MSAMで3兆4000億円(3月末時点)の資産運用を統括するアルカイヤ氏は、強気の理由として、日本株が欧米などに比べ、景気回復に敏感に反応しやすいことを挙げた。同氏によると、株価指数TOPIXの構成銘柄は景気敏感株が6割を占めており、「景気が循環的に良くなると判断されれば(世界の中でも)日本株が1番早く景気の動きを素直に織り込んで行く」。2003年に世界の株価が底を打った時にもTOPIXが大幅に上昇したことがその一例という。

 また、同氏は需給面での改善も期待している。TOPIXが3月中旬から上昇基調を維持している背景として「海外勢の買い支え」を指摘する市場関係者もいるが、アルカイヤ氏によると、海外の大手機関投資家はまだ日本株をアンダーウエートしている。同氏は「今はまだ海外投資家も、国内の年金基金も個人も日本株を買っていない」状況だが、これらの投資家が今後、買いに転じ、需給環境が改善していくと予想している。

 同氏は「今後も一本調子で株価が上昇するとはみておらず、夏場に休んでもおかしくないが、秋から業績相場になり、上昇する」とシナリオを描く。 

 <GDPは織り込み済み> 

 きょう発表された1─3月期の実質国内総生産(GDP)が戦後最悪の落ち込みを示したことについて同氏は「数字は悪いが、株式市場は数カ月前に織り込んでいる」とし、むしろ景気底打ち期待や4─6月期に数字が改善を示す際に「変化率が大きくなるという『アップワードサプライズ』が期待できる」と述べた。

 日本株の運用戦略については、昨年10月頃から、中小型株と大型株を2本柱とする「バーベル型」のポートフォリオを構成していると指摘。時価総額1000億円以下の中小型株の中で「バリューエーションが安く、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)が低い銘柄がたくさんある」ほか、大型銘柄の中でキャッシュフローが潤沢で割安な銘柄があると述べた。

 有望視するセクターとしては、国内市場の成長鈍化を見込んで「海外企業の買収に動いているセクターがおもしろい」と語った。昨年は医薬品、保険、金融分野などで日本企業による海外のM&Aが活発だった。

  (ロイター日本語ニュース 大林優香記者 岡村慧記者)

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