May 26, 2009 / 5:21 AM / 11 years ago

情報BOX:北朝鮮への安保理決議、考えられるシナリオ

 [国連 25日 ロイター] 国連安全保障理事会は25日、全会一致で北朝鮮の核実験実施を非難し、新たな決議案の作成に向け作業を始めることを決めた。決議案をまとめる交渉は26日から非公開で行われ、採択までに少なくとも数日間を要するとみられる。

 5月25日、北朝鮮の核実験実施に対する国連安保理決議の考えられるシナリオをまとめた。写真は4月に開催された安保理会合(2009年 ロイター/Chip East)

 予想される決議の内容などをまとめた。

 <安保理決議とは何か>

 安保理決議とは、法的拘束力があると広くとらえられている安保理による決定のこと。採択には、米国、英国、中国、フランス、ロシアの常任理事国5カ国を含む9カ国以上の賛成が必要となる。

 また、安保理は声明を出すこともあるが、これには法的拘束力がないという見方が一般的だ。

 <決議はどのようなものになるか>

 米英仏といった西側諸国や日本、その他の米同盟国は、新しい制裁を決議に盛り込みたい考え。

 一方、ロシアや中国は、北朝鮮が最初の核実験を実施した2006年に採択された安保理決議1718で制裁措置を科すことに賛成したが、一般的には制裁に消極的とされる。

 西側外交筋は、ロシアや中国は新しい制裁案を受け入れるものの、行き過ぎた内容は望んでいないと話す。

 すべての安保理メンバーは、北朝鮮の核実験に対する決議採択で一致したが、制裁の有無や、制裁が含まれる場合の内容は、決議案の交渉で大きな問題になるとみられる。

 <どのような制裁が考えられるか>

 安保理は既に、限定的な金融制裁と武器の禁輸を北朝鮮に科しているほか、北朝鮮の核技術とミサイル技術の輸出入を禁止している。

 追加措置として考えられるのは、北朝鮮政府関連団体を対象とした金融制裁の拡大。同国の核・ミサイルプログラムへの支援が疑われる企業が、ブラックリストに追加されるとみられる。

 禁輸措置もさらに強化される可能性がある。しかし、飢えに苦しんでいるとされる北朝鮮国民の生活をさらに悪化させる可能性があるため、安保理メンバーは禁輸強化には消極的とみられる。

 <制裁を含まない決議の可能性> 

 北朝鮮最大の支援国である中国とロシアは、新しい制裁を含まない核実験非難決議を求める可能性がある。

 こうした決議は、北朝鮮に6カ国協議への復帰を求める内容に限定される。ただ、北朝鮮が協議に復帰せず、さらに核実験を行えば、追加制裁を科すとの警告を盛り込むことはあり得るだろう。

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