May 29, 2009 / 2:03 AM / in 10 years

4月鉱工業生産速報は前月比+5.2%=経済産業省

  [東京 29日 ロイター] 経済産業省が29日発表した4月鉱工業生産指数速報(2005年=100、季節調整済み)は前月比5.2%上昇の74.3となり、2カ月連続の上昇となった。

 5月29日、4月鉱工業生産速報は前月比5.2%上昇。写真は昨年7月、京浜工業地帯で(2009年 ロイター/Toru Hanai)

 ロイターの事前予測調査では前月比3.2%の上昇と予想されていたが、発表数値は予想を大幅に上回った。生産予測指数は5月が前月比8.8%上昇、6月が同2.7%上昇となり、これを前提とすると4─6月は前期比9.8%の例をみない大幅上昇となる。経済産業省は生産の基調判断を前月の「停滞する」から「持ち直しの動き」に上方修正した。 

 業種別にみると、電子部品デバイス、化学工業、輸送機械工業などが上昇に寄与した。中国向けを中心に携帯用メモリや液晶などの生産が上向いているほか、海外・国内ともに自動車関連製品や普通乗用車などの生産も増加。鉄鋼も1年ぶりに増産に転じた。 

 4月の生産上昇幅は2005年基準では最大。また統計を開始した1953年に遡ると過去2番目の上昇幅。また5月予測指数の上昇幅は統計開始以来最大の上昇となる。4─6月の生産は予測指数を前提にすると前期比9.8%となる見通しで、これだけの上昇幅は過去に例をみない。

 経済産業省では「急激な落ち込みの後だけに跳ね返りがあるのは予想されるが、その後の動きはわからない」と指摘。また「生産水準自体が2005年基準で70台という低水準にある。企業はそれ以前の生産水準に見合った設備を抱えており、それなりの問題も抱えている」とみている。

 鉱工業出荷指数は前月比2.3%上昇、在庫指数は同2.7%低下した。

 在庫調整の進展により在庫指数の水準は97.1と現基準で過去2番目に低い水準まで低下している。前年比で見ると7.2%の低下となり過去最大の下落幅となった。出荷の増加や在庫削減に伴い、在庫率も前月比4.9%低下した。

 生産が急回復している背景について、エコノミストからは在庫復元による要因が大きいとの指摘が出ている。 みずほ証券のシニアマーケットエコノミスト、清水康和氏は「持ち直しのペースが加速してきた。内訳は在庫率など先行指標に改善傾向がみられる。ただ資本財出荷をみると、前月比マイナス14.7%となっており、在庫の復元による生産回復に過ぎなく、生産の増加が設備投資の増加につながるかというと懐疑的だ」とみている。 

 マネックス証券のチーフマーケットエコノミスト、村上尚己氏は「生産は市場予想を大幅に上回る伸び。足元だけではなく、先行きの生産計画もかなり強い。生産指数は、夏場までに2008年末の水準に早期に回復する『V字』に近い回復をたどる形が見えてきた。減らしすぎた在庫水準を復元する動きが、生産加速をもたらしている」とみている。 

 (ロイター日本語ニュース 中川泉記者)

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