[リオデジャネイロ 2日 ロイター] ブラジル国防相は2日、同国軍機が、今週大西洋に墜落したエールフランス機の残骸(ざんがい)を発見したと述べた。
乗員・乗客合わせて228人が搭乗していた同機は1日、リオデジャネイロからパリに向かう途中で消息を絶っていた。
ジョビン国防相は記者会見で、ブラジル軍機が発見した5キロにわたり散乱する残骸について、1日に消息を絶ったエアバスA330の一部に「間違いない」とし、「同機がこのエリアで墜落したことが確認できた」と語った。
大西洋上で発見されたのは、航空機の座席、金属片などの残骸や漏れ出た燃料などだという。
ジョビン国防相によると、遺体はまだ発見されておらず、墜落原因の手掛かりとなるブラックボックスの飛行データやボイスレコーダーを見つけるのは「極めて困難」となる見通し。
同相は、航空機のレコーダーは2000―3000メートルの海底に沈んでいる可能性があると指摘した。
空軍機5機が南米沖約370キロの島から捜索を継続している。米海軍機1機も捜索に加わるため2日ブラジルに着陸した。
生存者発見の確率はゼロに近いとみられ、エールフランスAIRF.PAの75年の歴史の中で最悪の惨事となる見通し。