June 17, 2009 / 6:26 PM / 10 years ago

米CPI:識者はこうみる

 [ニューヨーク 17日 ロイター] 米労働省が発表した5月の米消費者物価指数(CPI)は前月比プラス0.1%と、ガソリン価格の上昇にも関わらず予想より小幅な伸びとなった。前年比では1.3%低下し1950年4月以来最大の落ち込みとなった。

 6月17日、5月の米CPIは前月比プラス0.1%と、予想より小幅な伸びに。写真は4日、米アーカンソー州ロジャースで(2009年 ロイター/Jessica Rinaldi)

 市場関係者のコメントは以下のとおり。

●差し迫ったインフレ懸念みられず

 <キャンター・フィッツジェラルド(サンフランシスコ)の市場ストラテジスト、マーク・パド氏>

 前週はインフレ上昇懸念が市場にネガティブな影響を与え、米10年債利回りが4%に上昇する要因の1つとなった。前日の卸売物価指数(PPI)ときょうの数字は明らかに、少なくとも現時点でインフレが緊急の懸念ではないことを示している。

●資金供給増の影響みられず

 <マルタ・オンザ・マーケッツの首席市場ストラテジスト、T・J・マルタ氏>

 インフレは問題ではなく、短期的な課題を象徴することもなさそうだ。マネーサプライの増加を懸念するマネタリストはある側面しか見ていない。確かにマネーサプライは増加しているが、それがインフレを誘発するには銀行が貸し出しを開始し、個人と法人が消費を始める必要がある。

 銀行の資本再編は完了しておらず、貸し出しについて真剣に検討を始めていない。同様に消費者や企業も財政状況の再構築を進めているが、家計や財務は資産価値の下落や経済活動の後退、失業の増加を背景に引き続き悪化している。

 インフレを懸念する人は、大規模なデレバレッジがもたらした広範な被害を考慮し損なっている。

●FRBの自由度高める、長期間の緩和政策可能

 <ワコビアのマネジング・ディレクター兼シニアエコノミスト、マーク・ビトナー氏>

 CPIは予想より若干良好な内容となった。大きな驚きはなかった。

 ガソリンはプラス3.1%と大きく上昇した。これは現時点で経済が価格決定力に欠けていることを示している。

 インフレに関しては、米連邦準備理事会(FRB)は今後も自由度を維持できる。緩和的金融政策を長期的に継続することが可能になる。自由に行動できることがFRBには必要だ。米国債買い取りの継続も可能となる。

 長期的インフレに関しては懸念しているが、年内と2010年についてインフレ懸念はない。

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