June 19, 2009 / 10:13 AM / 10 years ago

個人の旺盛な投資姿勢が顕著に、投資主体別動向でシェア拡大

 6月19日、個人投資家の旺盛な投資姿勢が顕著になってきた。写真は都内の株価ボード。昨年10月撮影(2009年 ロイター/Toru Hanai)

 [東京 19日 ロイター] 個人投資家の旺盛な投資姿勢が顕著になってきた。東京証券取引所がまとめた6月第2週(6月8日―6月12日)の3市場投資主体別売買内容調査によると、個人は売り越しを継続したものの、売買代金シェアを3月の25%程度から35%程度に高めている。

 今年3月に日経平均株価が終値ベースで7000円割れを回避した後、徐々に回復しており、6月に入ってからさらに投資意欲が強まっている。 

 国内証券のトレーダーは「ジーエス・ユアサ(6674.T)の値動きが個人投資家の動きを象徴している」と述べる。環境関連の代表的銘柄、ジーエス・ユアサ コーポレーションは18日には一時1228円まで買われ、今月だけで60%強の上昇を見せた。 

 一方で、邦銀系の株式トレーダーは、個人投資家は株売り/投信買いとしたうえで「数百億円規模の投信があっという間に集まってしまう」と指摘する。たとえば野村アセットマネジメントが24日に設定する「野村RCM・グリーン・テクノロジー・ファンド」(募集上限は1200億円)。ジーエス・ユアサの上昇が18日に止まり、反転したが、個人投資家が同社株を売却し、資金を捻出して同投信に応募していたのではないか、とのうわさも出ていた。 

 個人投資家の投資意欲は3月末、日経平均の終値ベースでの7000円割れを回避したあたりから顕著になってきた。東証によると、3月のシェアは個人が売り26.8%/買い25.5%、外国人は売り56.6%/買い53.0%だったのが、4月と5月に個人は売り・買いとも31%台に拡大。逆に外国人は売り・買いとも51%付近に縮小した。 

 年間でみると、2007年は個人が売り26.3%/買い25.6%、外国人は売り60.4%/買い61.3%だった。しかし、翌2008年は個人が売り22.7%/買い22.8%、外国人は売り64.1%/買い62.6%と、個人はシェアを縮小した。みずほ総研シニアアナリストの武内浩二氏は「リーマンショック後に個人が手控える動きが強まった」と指摘する。 

 武内氏は「底割れの懸念が後退したことで個人投資家の動きが強まった」と話すが、旺盛な投資意欲がいつまで続くかについては「こう着感が強まれば取引が減退する可能性がある」と述べている。 

 日経新聞によると、個人投資家などが信用取引で買った株式の含み損益を示す信用評価損益率(東京、大阪、名古屋3市場ベース)は12日申し込み時点でマイナス5.55%になった。前週に比べマイナス幅は2.5ポイント縮小。2007年6月22日(マイナス4.74%)以来、約2年ぶりの水準を回復した。国内証券のトレーダーは「損益率がプラスに転じたところが1つのピークではないか」との見方を示す。  

 (ロイター日本語ニュース 吉池 威記者;編集 石田仁志)

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