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中国期限切れ食肉、米ヤムが親会社OSIとの取引打ち切り

[上海/廊坊(中国) 23日 ロイター] - 米食品卸売会社OSIグループ傘下の中国企業・上海福喜食品が使用期限切れの食肉を出荷していたとされる問題で、ケンタッキーフライドチキン(KFC)やピザハットを運営する米ヤム・ブランズYUM.Nは23日、OSIとの取引関係を打ち切ったと発表した。

 7月23日、ヤム・ブランズは、期限切れの食肉問題で、米OSIグループの中国工場からの仕入れを取りやめたと発表した。写真はKFCのロゴマーク。北京で2013年2月撮影(2014年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

中国・上海の警察当局はこれに先立ち、上海福喜のトップや品質担当マネジャーを含む5人を拘束したと明らかにした。

ヤムは声明で「ヤム中国は、(OSIグループの中国法人である)OSI中国からの全ての仕入れを直ちに停止することを決定した」と表明した。上海福喜はOSI中国の傘下企業。

中国で6400店舗を展開しているヤムはまた、オーストラリアと米国でもOSIとの取引関係を打ち切った。ヤムによると、OSIは主要な仕入元ではなく、関係を打ち切っても事業に影響はないという。

OSIグループは声明を公表し、中国当局がその他全ての施設を検査しており、問題は見つかっていないと明らかにした。

同グループのシェルドン・ラビン会長兼最高経営責任者(CEO)は声明で中国の顧客に謝罪した上で、今回の問題に対処する専門チームを設けたと強調。「上海福喜で起きたことは全く受け入れられない」とし、「われわれはこれら過失の責任を負うとともに、再発防止に努める」と表明した。

一方、中国で2000店舗超を展開する米ファストフード大手マクドナルドMCD.Nは、OSIグループとの関係を維持するとの声明を発表した。

中国国営の新華社はまた、上海の食品監督当局の話として、上海福喜における食品安全規則違反は個人の行為ではなく、組織ぐるみだったと伝えた。

さらに上海の食品監督当局は、中国のOSIから出荷された安全基準違反が疑われる1000トン以上の食肉製品を差し押さえたと明らかにした。

*内容を追加して再送します。

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