[マニラ 12日 ロイター] - 東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国と日米中、ロシアなど計18カ国の首脳が12日、フィリピンの首都マニラに集まり、首脳会議に先立って開催された夕食会に出席した。
首脳会議を主催するフィリピンのドゥテルテ大統領は夕食会の前に開かれた会合で「われわれは友人でなければならない。南シナ海(問題)はそのままにしておいたほうが良い。どの国も戦争を始める余裕はない」と発言。領有権問題を取り上げないよう各国首脳にくぎを刺し、友好ムードの演出に努めた。
首脳らはマニラで2日にわたり開催されるASEAN首脳会議と東アジアサミットに臨む。
トランプ米大統領はフィリピン到着の数時間前、ベトナムでチャン・ダイ・クアン国家主席と会談し、南シナ海の領有権問題への仲裁を申し出た。
ASEAN加盟の4カ国と台湾は南シナ海で領有権を主張する中国と対立している。
今回の首脳会議では、台湾を除き、南シナ海問題のすべての当事国の代表が顔を合わせることになる。
トランプ大統領はマニラでの首脳会議出席で5カ国にわたったアジア歴訪を締めくくる。
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