[4日 ロイター] - 米動画配信大手ネットフリックスNFLX.Oは4日、インドで初のオリジナルドラマの特別先行上映会を開催した。潜在的な視聴者が10億人を超えるとみられる同国で、アマゾン・ドット・コムAMZN.Oが提供する配信サービスのプライム・ビデオとの顧客争奪戦に向けた取り組みを強化している。
このドラマ「セイクレッド・ゲームズ」はヒンディー語放送のスリラー。1カ月足らず前には既に、やはりヒンディー語の映画「ラスト・ストーリーズ」(邦題:慕情のアンソロジー)を配信して成功を収めた。
ネットフリックスはこれまで「ハウス・オブ・カーズ」(邦題:ハウス・オブ・カード 野望の階段)や「オレンジ・イズ・ザ・ニュー・ブラック」といったオリジナル番組を売りにして、世界中で1億2500万人の契約者を獲得してきた。ただ、他の米エンターテインメント企業と同様に、主要新興国で視聴者を得る上ではその地域固有のコンテンツを制作することが重要だと認識するようになっている。
同社は今年、オリジナル番組制作に80億ドルを投じる構えで、世界の動画配信業界で確固たる地位を築くため、さらに支出は増えるとの見通しを示した。直近のデータによると、同社の海外市場におけるストリーミング配信収入は昨年58%増加した。
ベンガルールで開かれた先行上映会には、ネットフリックスのファンや有名人など250人余りが招待され、「セイクレッド・ゲームズ」(邦題:聖なるゲーム)の主要キャストや制作スタッフが出迎えた。これらのキャストや制作陣はいずれもインド映画業界では非常に知名度が高い人々だ。
*5日配信の記事で本文中の表記を修正して再送しました。
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