[上海/北京 29日 ロイター] - 米ブラックロックBLK.Nは、海外の資産運用会社として初めて、中国で投資信託部門を設立する認可を中国の規制当局から取得した。
中国証券監督管理委員会(CSRC)が28日夜にウェブサイトに掲載した発表文によると、ブラックロックは21日に、上海で100%出資の子会社を設立する認可を得た。
これにより、ブラックロックは急成長する中国の資産運用市場でプレゼンスを拡大することが可能になる。同社は中国で既に、中国銀行と投資信託の合弁会社を設立。また、シンガポール政府の投資機関テマセクや中国建設銀行0939.HKとの間でウェルスマネジメント合弁を設立しようとしている。
中国政府は、1月に米国との間で調印した第1段階通商合意の一環として、金融セクターの対外開放を進めている。
外資による出資上限が撤廃された4月1日、ブラックロックとニューバーガー・バーマンは投資信託部門の設立を申請。フィデリティ・インターナショナルも申請書を提出済みで、シュローダーなど他の複数の資産運用会社も追随するとみられている。
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