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独、月末までコロナ規制延長の公算 ワクチン2回目接種遅延も検討

[ベルリン 4日 ロイター] - ドイツのメルケル首相と16州の首相が、新型コロナウイルス感染拡大抑制のための全土ロックダウン(封鎖)期間を月末まで延長する方針で合意したと、現地紙ビルトが4日報じた。

 1月3日、ドイツは、新型コロナウイルス感染拡大抑制のための全土ロックダウン期間を、1月10日以降も継続する公算が大きいとみられている。大みそかのブランデンブルク門、ベルリンで撮影(2021年 ロイター/John Macdougall/Pool via REUTERS)

政府筋はビルトの報道について「2州を除き、全ての州がロックダウンを31日まで延長することを支持した。最終決定は5日の会合で行われる」と述べた。

これまでに決まっているロックダウンの期限は10日となっている。

シュパーン保健相はRTL放送とのインタビューで、「感染者数が依然多すぎるため、規制を延長せざるを得ない」と語っていた。

同相は、感染者数が持続的な減少を示す必要があるとし、「時期尚早の緩和で新たな難問に直面するよりはましだ」と付け加えた。

ドイツはクリスマス前に規制を強化し、レストランや大半の店舗の閉鎖などを行なった。しかし感染拡大に歯止めがかからず、1日当たりの死者が1000人を超える日も出ている。

7日間の感染者数は10万人当たり140人で、規制緩和基準として政策合意されている50人を大幅に上回っている。

ドイツではコロナワクチンの接種が12月終盤に始まった。しかし接種は緩慢なペースとなっており、関係者の間からは不満の声が高まっている。

ロベルト・コッホ研究所(RKI)によると、国内で4日までに1回目のワクチン接種を受けたのは約26万6000人と、英国の100万人超を大きく下回る。

英国では同日、アストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発した新型コロナワクチンの接種も始まった。

ロイターが入手した文書によると、独政府はワクチンの供給不足に対応し、可能な限り多くの人に1回目の接種が行き渡るよう、米ファイザーと独ビオンテック製のワクチンの2回目の接種を遅らせることを検討している。

現在の指針では、2回目のワクチン接種時期は1回目から最長42日以内とされているが、保健省はこの期間を延長できるかどうか、独立ワクチン諮問委員会に精査するよう要請した。

デンマークではこの日、2回目の接種を1回目から最長6週間とする指針を承認した。

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