[ニューヨーク 7日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)ビットコインが7日の取引で初めて4万ドル台に乗せた。
ビットコインは一時4万0402.46ドルまで上昇。直近の取引では6.1%高の3万9100ドル。
ビットコインは昨年12月16日に初めて2万ドル台、今年1月2日に初めて3万ドル台に乗せた。昨年3月12日に付けた終値としての最安値からの上昇率は700%を超えている。
市場規模がビットコインに次いで2番目に大きいイーサリアムは1.8%高の1231ドル、4番目のXRPは31%高の0.32ドル。両仮想通貨はビットコインの値動きに追随することが多い。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で打撃を受ける経済を支援するため大規模な金融緩和が講じられる中、一部の投資家はビットコインをインフレへのヘッジ手段と受け止めている。
ただ、急上昇を受け、市場関係者は調整の可能性を警告している。
仮想通貨コンソーシアム、パンクソーラグループのギャビン・スミス最高経営責任者(CEO)は「さらに上昇することは確かだが、一直線に上向くと期待するべきではない」と指摘。
「ビットコインは魔法の金の木とは程遠く、下向きの価格変動リスクがないわけではない。実際には投資家による定期的な利益確定に伴い、25%の急落も予想される」と続けた。
調査会社のコインマーケットキャップ(CMC)やコインゲッコーのデータによると、仮想通貨市場全体の時価総額は7日、初めて1兆ドルを突破した。
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