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アングル:中国EV販売、テスラ「モデルY」参入で急成長も

[北京/上海 12日 ロイター] - 中国の電気自動車(EV)市場は昨年、新型コロナウイルスの影響で低調にとどまったが、今年は相次いで新モデルが投入されることが追い風になり、販売が急増しそうだ。アナリストは、米テスラの電動SUV(スポーツタイプ多目的車)「モデルY」の価格設定が起爆剤になると予想している。

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テスラは今月から、中国で現地生産したモデルYの販売を開始した。最低価格は33万9900元(約545万円)で、ダイムラーの「メルセデスGLC」やBMWの「X3」、アウディの「Q5L」といったサイズやターゲット市場が同じ現地生産のガソリンエンジンSUVの正規価格より10%安い。

中国乗用車協会のCui Dongshu事務局長は「(モデルYの)価格設定は従来の高級車市場の枠を壊し、EVの方が高価格だという既成概念を打ち砕くことになる」と述べた。

アナリストによると、これが競争の呼び水となってメルセデスやBMWなども相次ぎ新モデルを投入し、中国市場の需要を押し上げる見込み。中国は世界のEV販売のおよそ半分を占める。

中国汽車工業会やアナリストの試算によると、中国でバッテリー型EV、プラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車を合わせたいわゆる「新エネルギー車(NEV)」の販売は今年、30-40%伸びて約180万台に達する。

昨年は新型コロナで特に1-3月ごろに人々が外出を制限され、この時期に需要が冷え込んだ。これが響き、NEVの販売台数はわずか8%増の130万台と、政府が掲げた200万台の目標を大きく下回ったとみられる。

政府は昨年末までに段階的に終了するはずだったEV購入補助金の2年間延長を決定した。これも今年の需要を後押ししそうだ。現在の中国自動車市場全体に占めるNEV販売の比率はおよそ5%だが、政府は25年までに20%まで引き上げたいと考えている。

上海に拠点を置くコンサルティング会社オートモーティブ・フォーサイトを率いるイェール・ツァン氏は、一部の都市でNEV普及促進と大気浄化のため環境規制が厳格化されていることも、都市部の顧客にEV購入を迫る要素になると予想した。

NEV需要拡大を見越し、上海蔚来汽車(NIO)や小鵬(Xpeng)といった国内勢やテスラなどの外国勢がともに生産能力の増強を進めている。

業界関係者の話では、テスラの場合、今年中国で「50万台前後ないし50万台強」を生産し、うち2割程度を輸出に回す計画だ。昨年生産した15万台前後を大きく上回ることになる。

テスラのウェブサイトには、モデルYを予約した人に納車が始まるのは第2・四半期中と記されている。購入者は、セダンタイプのモデル3と同様、価格の1割を頭金として支払った段階でもう車を手に入れられる仕組みだ。

モデル3は既に1年余りにわたって中国で生産され、同国高級車セダン市場でダイムラーやアウディ、BMWが築いた牙城を切り崩しつつある。乗用車協会のデータによると、上海で製造されたモデル3の11月の販売台数は、ターゲット市場が重なるが、より高価なアウディの「A4」、BMWの「3シリーズ」、メルセデス「Cクラス」を上回った。同協会のCui氏は「競争的な価格設定が鍵になっている」と指摘した。

(Yilei Sun記者 Brenda Goh記者)

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