[東京 20日 ロイター] -
きょうの東京株式市場で日経平均株価は、強含みが想定されている。バイデン次期米政権の財務長官に指名されたイエレン氏が大規模経済対策の必要性を訴え、米国株式市場の先高期待が大きくなったことが好感されるという。2万9000円回復が意識される動きになりそうだ。
日経平均の予想レンジは2万8600円─2万9000円。
19日の米国株式市場は反発して取引を終えた。イエレン氏は上院財政委員会が開いた指名承認公聴会で、追加の新型コロナウイルス対策で「大きく行動」するよう求め、債務拡大につながっても恩恵は代償を上回るとの考えを示した。
日本株もこれを好感して、米株につれ高するとみられる。海外勢の買いが活発化する可能性もあり、主力銘柄を中心に幅広く物色されそうだ。微調整を経て、再び買いが買いを呼ぶ展開になることもあり得る。
市場では「イエレン発言を素直に好感することになりそうだ。悪材料に無反応な相場だが、好材料は上値に弾みを付けるとみられ、2万9000円に接近するのではないか」(東洋証券・ストラテジストの大塚竜太氏)との声が聞かれる。
前営業日終値 昨年来高値 昨年来安値
日経平均 28633.46 28979.53 27002.18
+391.25 2021年1月14日 2021年1月6日
シカゴ日経平均先物12月限 28715(円建て)
*内容を追加しました
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