[26日 ロイター] - 男子テニスの元世界ランク3位、ダビド・ナルバンディアン氏(アルゼンチン)は、「ビッグ3」とのギャップを埋めるには選手が自分を信じ始める必要があると語った。
男子テニス界では長年、ロジャー・フェデラー(スイス)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ラファエル・ナダル(スペイン)の3選手が君臨しており、彼らは「ビッグ3」と畏怖される存在となっている。
四大大会初戦の全豪オープン決勝ではジョコビッチとダニル・メドベージェフ(ロシア)が対戦。メドベージェフはそれまでに20連勝し、そのうち12連勝は世界ランク10位以内の選手との対戦だっただけに、「ビッグ3」のグランドスラム独占に終止符が打たれるかと期待されたが、ジョコビッチが最多9回目の全豪制覇を成し遂げた。
今回のジョコビッチの優勝により、過去のグランドスラム16大会中15大会で「ビッグ3」の誰かがタイトルを手にしていることになる。昨年の全米オープンはドミニク・ティエム(オーストリア)が初の四大大会優勝を果たしたが、ナダルとフェデラーは参加辞退、ジョコビッチは誤って線審にボールをぶつけたことで失格処分となっていた。
ナルバンディアン氏は、メドベージェフが昨年11月のATPファイナルでジョコビッチ、ナダルを破って優勝したことを受け、他のツアーでも勝てる可能性を示したとし、「彼らは素晴らしい選手たちだが、スーパーヒーローではない。新世代は自分自身を信じ始める必要がある」と自信を持つことが重要だと説いた。
一方で「多くの選手はビッグ3の引退を待っていると思う。しかし、彼らはまだ戦えている。待つのはやめて打ち負かそう。年を取っているのに、新しい選手や年齢に適応しているのはとんでもないことだ。それができるのはあの3人だけ」とビッグ3に加齢による衰えは見られないと称賛した。
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