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連休明けの日経平均は大幅続伸:識者はこうみる

[東京 26日 ロイター] - 26日の東京株式市場で日経平均は大幅続伸し、連休前の終値から一時480円以上上昇した。その後は伸び悩み、午前は前営業日比383円78銭高の2万7931円78銭で午前の取り引きを終えた。市場関係者の見方は以下の通り。

 7月26日 東京株式市場で日経平均は大幅続伸し、連休前の終値から一時480円以上上昇した。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

●好決算が追い風、デルタ株巡る研究結果で不安和らぐ

<野村証券 ストラテジスト 澤田麻希氏>

新型コロナウイルスの変異株であるデルタ株の感染拡大リスクによる景気不安から、先週までは株価は重い動きになっていたものの、日本が4連休中に米国株式市場が堅調となったことで、日本株も引き戻している。その背景には、デルタ株に対するワクチンの予防効果に関する研究結果が米国で発表されたことがあるようだ。デルタ株が上値を抑える要因になっていただけに、市場関係者に安心感を与えている。

米国では予想を上回る企業業績が、株価を押し上げる要因になっているが、日本においてもここから発表が本格化する第1・四半期決算については、好調が見込まれている状況だ。決算発表において収益が大幅に改善し、予想を上回る好決算が相次げば、米国株式のように日本株の上昇要因になるとみられる。

ただ、日本株の場合、注目されるのは通期の業績見通しで、コロナ禍で不透明感が残る中、第1・四半期の段階で上方修正する企業は少なく、慎重に対処する企業が多いとみられる。企業が見通しをどう開示してくるかが当面のポイントになるだろう。

●上値重い、戻り売り優勢の展開

<みずほ証券 シニアテクニカルアナリスト 三浦 豊氏>

日本株は米国株に連動して上昇しているが、上値は依然として重い。日経平均.N225は前週、3日連続で200日移動平均線を下回り、25日線に頭を抑えられている状態が続いている。戻り売り優勢の展開であり、下落リスクが高い状態だ。

6月15日の2万9441円を上回ればボックス圏に入る可能性があるが、上昇トレンドに転換するには年初来高値の3万0714円を抜く必要がある。

TOPIX.TOPXが200日移動平均線を下回れば深い調整になる恐れもある。

日本企業の決算発表では、業績上方修正されても株価の上昇は1─2日で終わり、すぐに下がってしまう銘柄が目立つ。期待値が高いためでもあるが、変異型を含む新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感も強い。東京五輪で日本人の金メダルラッシュに期待感はあるが、株高にはつながらないだろう。

●方向感なく横ばい、景気敏感株の復調は五輪後

<三井住友DSアセットマネジメント チーフマーケットストラテジスト 市川雅浩氏>

国内連休中の米株高を受けて日本株は上昇で始まったが、想定したほどではなく上値の重さが感じられる。

米株は、主要ハイテク企業の決算を控えており、好業績への期待から先回りして買われているようだ。日本は東京五輪という個別要因があることから、市場には、新型コロナウイルスの変異株「デルタ」の感染動向にどのように影響してくるかを見極めたいムードが根強い。

国内企業も好決算が見込まれるが、コロナ禍が続く中で早々に上方修正する動きは多くないとみられ、投資家も様子見姿勢が強まりやすい。菅義偉政権の支持率低下も伝わっている。特に海外投資家は政治の不透明感を嫌がり、日本株の上値の重さにつながっている可能性がある。

日経平均は2万7000円台前半で底堅さがみられる一方、2万9000円に近づく場面では頭を押さえられやすい。五輪が終了し、感染状況が一服するようになるまで、景気敏感株の復調は期待しにくい。夏場は方向感なく横ばいでの推移が継続しそうだ。

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