[モスクワ 11日 ロイター] - ロシアのムラシュコ保健相は11日、同国の新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」について、デルタ株への有効性が83%前後だとの認識を示した。
従来の推定値を下回った。同ワクチンを開発した国立ガマレヤ研究所は6月、デルタ株に対する有効性は約90%と発表していた。
タス通信によると、同相は「最新の調査結果では、有効度は83%前後だ」と述べた。
国立ガマレヤ研究所のアレクサンドル・ギンツブルク所長は11日、イズベスチヤ紙とのインタビューで、スプートニクVは安全であり、新型コロナのすべての変異株に効果があるとの認識を示した。
ロシアでは6月から7月にかけて感染者が急増。当局は感染力の強いデルタ株の流行に加え、ワクチンが大量に供給されているにもかかわらず、接種を拒否する人が多いことが原因だと指摘している。
ロシアの人口は約1億4400万人。国内で開発した4種類のワクチンを承認している。累計の感染者数は約650万人。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」