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米モデルナなど3社、オミクロン特化ワクチンの開発に着手

米モデルナ、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、独ビオンテックの3社は29日、新型コロナウイルスのオミクロン株に特化したワクチンの開発に取り組んでいると発表した。写真は使用済みワクチンの空瓶。仏で23日撮影(2021年 ロイター/Eric Gaillard)

[29日 ロイター] - 米モデルナ、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、独ビオンテックの3社は29日、現行の新型コロナウイルスワクチンが新たな変異株「オミクロン」に効かない場合に備えて、オミクロン株に特化したワクチンの開発に取り組んでいると発表した。

オミクロンを巡っては感染が世界各地に広がっており、27日に英国、ドイツ、イタリアなどで新たな感染者が確認されたのに続き、28日にはオランダ、デンマーク、オーストラリアでも報告され、渡航制限を導入する動きも広がっている。

こうした中、米ファイザーとコロナワクチンを共同開発した独ビオンテックは29日、オミクロン株に対応するワクチンの開発に着手したと発表した。

また、米モデルナのバンセル最高経営責任者(CEO)は29日、オミクロン株に特化したワクチンの出荷開始に数カ月を要する可能性があるという見通しを示した。オミクロンに対するワクチンの効果は現時点で不明なものの、今後2週間中には一段と明確になる見通しという。

J&Jもオミクロン株に対するコロナワクチンの有効性を評価すると同時に、オミクロン株に特化したワクチンを開発していると表明。J&J医薬品事業の研究部門グローバル責任者、マタイ・マメン氏は「オミクロンに対する新たなワクチンの設計・開発作業に着手しており、必要に応じて臨床試験を進めていく」と述べた。

世界保健機関(WHO)は29日、オミクロン株について、世界的に広がる可能性が大きいとの認識を示した。一部地域で感染者が急増し「深刻な結果」をもたらす可能性があり、グローバルなリスクが「非常に高い」とした。

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