[8日 ロイター] - 米バイオ医薬品企業・ノババックスは、2022年に世界で供給を計画している新型コロナウイルスワクチン20億回分のうち、これまでに供給したのはごく一部に過ぎず、欧州のほか、より所得の低いフィリピンなどの国々では第1・四半期の出荷を遅らせたもようだ。
各国政府のワクチン関連業務に携わる当局者らが8日までにロイターに明らかにした。
ノババックスはこの件について、インドネシアへの約1000万回分の引き渡しが完了しており、7日にはオーストラリアとニュージーランドに数百万回分が到着したと説明。
これまでの供給量の具体的な数字に関してコメントを拒否したが、第1・四半期の契約分の供給を履行するため、できる限り迅速に動いているとコメントした。
同社の広報担当者は、一部の出荷分が各国の規制手続きのため倉庫で足止めされており、医療関係者の手に渡っていないと述べた。
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