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1ユーロ=1ドルの攻防、円相場に2つの影響=来週の外為市場

 7月8日、来週の外為市場では、勢いづいてきたユーロ安の行方が注目を集めそうだ。写真は都内にある株価ボード。2020年10月に撮影(2022年 ロイター/Issei Kato)

[東京 8日 ロイター] - 来週の外為市場では、勢いづいてきたユーロ安の行方が注目を集めそうだ。パリティ(等価)と呼ばれる1ユーロ=1米ドル台を割り込むかが最大の焦点で、ユーロ安が主導するならユーロ/円が下落、ドル高が加速する形となればドル/円に上昇圧力がかかりやすくなる。

予想レンジはドル/円が134.00━137.50円、ユーロ/ドルが0.90―1.03ドル。

海外勢が下期に入った7月以降、対米ドルの主要通貨間で最も下げが目立ったのはユーロ。ひと足先に24年ぶり安値を更新した円の下げが一服になるとともに売りが強まり、2002年12月以来の等価割れが視野に入ってきた。

市場では、このままユーロは下落基調が続くとの見方が優勢だ。域内天然ガス需要の4割を占めるロシアからの供給不安を抱えるほか「中銀の金融引き締め方針がイタリアなどの周縁国に過度な景気後退をもたらすおそれがある」(外銀)ためだ。

ユーロ/ドル等価水準の攻防は、その流れによって円相場に与える影響が異なる見通し。ユーロ圏に対する悲観論がより強まって、ユーロが英ポンドやスイスフランなど幅広い通貨に対して売られる展開となれば、対円相場でもユーロ売りが活発となりやすい。すでに1カ月半ぶり安値圏へ下落しているユーロ/円が、下値をうかがう公算が高まる。

ロシアからバルト海を経由してドイツへ天然ガスを供給するノルドストリーム1は、今月11日から定期検査で運転を停止する予定。市場では21日の検査終了後に供給が速やかに回復するか、警戒する声が上がっている。

一方、ドル高が主導して等価割れに至る可能性もある。現在、米金利市場が織り込む利上げ幅は7月が0.75%で、9月が0.5%。6月消費者物価指数(CPI)や小売売上高が上振れして、3%台を回復した米10年債利回りが一段の上昇へ向かうようなら、ドルが全面高となってドル/円が上値追いとなる展開が考えられる。

上田東短フォレックスの営業企画室長、阪井勇蔵氏は「市場の注目は各国金融政策の格差から、景気後退懸念へ変化してきた。経済指標等で急速な米国の景気後退懸念が払しょくされれば、ドルが対円でも上値を狙う展開となるだろう」と話している。

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