[18日 ロイター] - 米金融大手バンク・オブ・アメリカ(BofA)が18日発表した第2・四半期決算(6月30日まで)は、利益がアナリスト予想を上回った。投資銀行部門は落ち込んだが、ローン需要が旺盛だった。
今後の個人消費についても全体的に前向きな見通しを示し、数十年ぶり高インフレ下でも緩やかながら消費は伸び続けているとした。
アラステア・ボースウィック最高財務責任者(CFO)は「消費は依然として好調で預金残高は高水準にあり、借り入れ余力も信用の質も保たれている」と述べた。
純金利収入(NII)は22%増の124億ドルだった。
ボースウィックCFOは第3・四半期までにNIIを9─10億ドル増加させることが可能との見方を示した。
利益は34%減の59億3000万ドル(1株当たり0.73ドル)。調整後1株利益は0.78ドルと、市場予想の0.75ドルを上回った。
一方、投資銀行部門の収入は47%減の11億ドル。
レバレッジド・ファイナンス市場は低迷したものの、金利費用控除後の収入は6%増の227億ドルだった。ボースウィックCFOは、レバレッジド・ローンのエクスポージャーを3億ドル台から減らしていく予定であると述べた。
約40年ぶりの高インフレにも関わらず、個人顧客の消費は堅調に推移した。クレジットカードとデビットカードの合計利用額は前四半期比11%増の2205億ドル。前年同期比でも10%増加した。
ブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)は、価格の上昇により旅行代金や燃料費への支出が増加し、小売店での支出は減少していると指摘した。コンシューマーバンキング部門の収入は12%増の91億ドルとなった。
ローンおよびリース合計は、米政府の中小企業支援策「給与保護プログラム(PPP)」に関連するものを除き、前年同期比14%増。前四半期比でも4%増加した。
また、従業員による携帯電話の不正使用に関する規制上の問題を巡り約2億ドルを積み立てていると明かした。
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