[北京 29日 ロイター] - 中国の馬朝旭外務次官は29日、習近平体制発足後10年間の外交について問われ、「私たち中国人は決して屈しない」と述べ、「戦狼外交」と呼ばれる強硬路線を習氏の3期目も続ける構えを示した。西側諸国の外交関係者からは非生産的との批判が出ている。
記者会見でロイターの質問に回答した。「中国の国益が損なわれるのを静観することはない」と強調し、「中国の外交官は今後もあらゆる障害を克服し続け、常にわが国と国民の利益を守る献身的な守護者となる」と述べた。馬氏は、来月の共産党大会で予定される指導部の刷新で王毅外相の後任候補の1人と目されている。
5年に1度の党大会で習国家主席は異例の3期目続投を確実にするとみられる。
米ピュー・リサーチ・センターが28日公表した調査報告によると、米国をはじめとする先進国では、各国民の中国に対する印象が習政権の下で急速に悪化した。
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