[北京 3日 ロイター] - 中国の経済規模上位10位に入る省・直轄市のうち、1─9月の域内総生産(GDP)成長率が全国の成長率を下回った地域が4つあったことが明らかになった。新型コロナウイルス対策の規制で生産および消費活動が阻害された。
4地域は広東省、江蘇省、四川省、上海市。広東、江蘇の両省は2.3%の成長率にとどまり、四川は上半期の2.8%から1.5%に減速した。省・直轄市が2日までに公表したデータで明らかになった。中国全体の1─9月のGDP前年比成長率は3.0%だった。
広東と四川は第3・四半期に導入したコロナ規制が大きな痛手となった。IT企業が集積する広東省深センと四川省の省都、成都は9月にロックダウン(都市封鎖)が敷かれた。
一方、首都北京市は1─9月の成長率が0.8%にとどまった。
南部海南省は0.5%のマイナス成長を記録。上期は1.6%のプラス成長だったが、減少に転じた。リゾート地の三亜市が8月に旅行客を対象に移動制限を敷いたことが響いた。
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