[東京 2日 ロイター] - ANAホールディングスは2日、2023年3月期の連結業績予想を上方修正した。営業損益は950億円の黒字(前期は1731億円の赤字)となる見通しで、従来予想から300億円増額した。為替・燃油市況の影響に伴う費用減少に加え、コスト削減の取り組みが寄与する。
上方修正後の営業利益予想は、IBESがまとめたアナリスト13人のコンセンサス予想の平均値793億円を上回っている。
純損益は600億円の黒字(前期は1436億円の赤字)となる見通しで、従来予想から200億円上振れる。
売上高は前期比67.6%増の1兆7100億円と従来予想から100億円引き上げた。国際線旅客で新型コロナウイルス感染防止のための日本の水際対策が緩和されたことでビジネス需要や訪日需要の回復が進んでいるほか、国内線旅客も全国旅行支援の後押しで堅調に推移しているため。
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