[ワシントン 25日 ロイター] - 米国は25日、ロシアの民間軍事会社ワグネル・グループがウクライナで使用する軍備の調達先を隠すため、西アフリカのマリなどを通じて入手を試みている可能性があるとし、マリの同社トップに制裁を科すと発表した。
同社がウクライナで使用する地雷やドローン(無人機)、レーダーなどの装備をマリ経由で入手しようとした可能性があるとした。
財務省報道官は22日、ワグネルがマリを経由して軍用品を運搬しようとしていると述べていた。ロシア外務省のザハロワ報道官は24日、これを「でっち上げ」と一蹴した。
ネルソン米財務次官(テロ・金融情報担当)は25日の声明で「マリのワグネル最高幹部に対する制裁は、同グループの世界的な活動を支える重要人物を特定し、妨害するものだ」と述べた。
財務省はさらに、混乱が続くスーダンの準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」にワグネルが地対空ミサイルを供与していると非難した。
スーダンの西側外交官らは昨年、ワグネルが現地で違法な金採掘に関与し、虚偽の情報を拡散していると指摘していた。
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