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都区部コアCPI、5月は+3.2%に鈍化 再エネ賦課金引き下げで

 5月26日、 総務省が26日に発表した5月の東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は104.7と、前年同月比3.2%上昇した。都内の商店で3月撮影(2023年 ロイター/Androniki Christodoulou)

[東京 26日 ロイター] - 総務省が26日に発表した5月の東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は104.7と、前年同月比3.2%上昇した。再生可能エネルギー発電促進賦課金が引き下げられたことで電気代のマイナス幅が1970年1月以降で最大となり、コアCPIの伸び率は前月の3.5%を下回った。ロイターがまとめた民間予測では同3.3%上昇だった。

エネルギー価格は8.2%下落し、前月の2.6%下落から下落率が拡大した。2021年2月以来の下落率。電気代は16.1%下落と前月の7.9%下落から大きく下落率が拡大した。都市ガス代は1.9%上昇、ガソリンは0.4%下落した。

家庭用耐久財は7.4%上昇で、前月の12.8%上昇を下回った。今年はルームエアコンの新製品の発売時期が去年より早く、4月は30.2%上昇となったが5月は8.4%上昇に大きく伸びが縮小した。

宿泊料は11.5%上昇し21年12月以来の伸び。政府の「全国旅行支援」の一方で、大型連休に伴う観光客の増加や人手不足が押し上げ要因となった。

生鮮食品を除く食料は8.9%上昇で、1976年6月以来の大きな伸びとなった前月から変わらず。

5月の総合指数は前年同月比3.2%上昇し、前月の3.5%を下回った。エネルギーにより、上昇幅が0.32%ポイント縮小した。

生鮮食品およびエネルギーを除く総合指数(コアコアCPI)は3.9%上昇して1982年4月以来の伸び率。前月の3.8%上昇を0.1%ポイント上回ったが、宿泊料の伸びが影響したとみられる。

(和田崇彦 編集:田中志保)

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