[サンフランシスコ 12日 ロイター] - ソフトバンクグループ傘下にある英半導体開発大手・アームが12日発表した2021年決算は、売上高が前年比35%増の27億ドルと過去最高を記録した。
事業別売上高は、ライセンス事業が61%増の11億3000万ドル、ロイヤルティー事業が20%増の15億4000万ドルだった。
レネ・ハース最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、ライセンス事業は需要の先行指標になると述べ、売上高の見通しは明るいとの認識を示した。
ソフトバンクGはアームを上場させる計画。ハース氏は株式市場における自社の価値について話すことを避けた。
同氏によると、アーム技術を使った半導体は昨年292億個出荷され、第4・四半期には80億個近くに達した。3─4年前に自動車分野に注力したことが功を奏し、同分野の売上高が2倍以上になったという。
ハース氏はまた、中国の合弁会社で起きた紛争について、前CEOを追放して解決したことを改めて強調。中国合弁は自社売上高の約2割を占めていると述べ、「この中国合弁会社がうまくいっていなければ、このような素晴らしい21年決算は得られなかっただろう」と述べた。
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