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UPDATE1: ECB、利下げより銀行への流動性供給に主眼=オーストリア中銀総裁
2013年5月28日 / 13:27 / 5年前

UPDATE1: ECB、利下げより銀行への流動性供給に主眼=オーストリア中銀総裁

* ユーロ圏経済は下半期には上向く

* 金利の効果、現在のような低水準にある時は過大評価してはならない

* 流動性供給に主眼を置く必要

* ECB、担保として受け入れるABSのヘアカット率引き下げを検討

* ECBの金融政策、必要な限り緩和的であり続ける

[ウィーン 28日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのノボトニー・オーストリア中銀総裁は28日、ECBは利下げよりもむしろ銀行の流動性を増加させる手段に主眼を置いていると述べた。

同総裁はロイターのインタビューに対し、「欧州経済は今年下半期には上向く」との認識を表明。

ただ、金利がすでに「非常な低水準」にあるため、銀行への流動性供給に主眼を置く必要があると表明。欧州の資産担保証券(ABS)市場の再活性化や、ECBがリファイナンスオペの担保として受け入れるABSに適用するヘアカット(割引率)を引き下げなどの手段により、中小企業向け融資の増大が望めるとの考えを示した。

そのうえで、流動性供給は金利よりも重要との考えを示し、「現在の低金利下で、金利がもたらす効果を過剰評価してはならない」と述べた。

米セントルイス地区連銀のブラード総裁は前週、ECBも量的緩和第策の実施を検討する必要があるとの考えを表明。

これに対しノボトニー総裁は、「ECBは米連邦準備理事会(FRB)とは異なる法的根拠の上に立脚している。ECBは直接債券を買い入れることができないなど、(FRBのような量的緩和を実施するにあたり)究極の障壁が存在することを考慮する必要がある」と述べた。

ただ、ECBは当面は低金利政策を維持する用意があるとの立場を表明。「米国の成長見通しは、ユーロ圏と比べてより安定している。このため、少なくとも自分自身の見方では、ECBの金融政策が緩和的であり続けることは明白だ」と述べた。

今後どの程度の期間、緩和的な政策が継続されるのかとの質問に対しては、「必要な限り、当面の間は継続される」とし、「非標準的な手段ではあるものの、成長見通しが低迷する一方でインフレ率が低下する状況が続く限り、現行の政策スタンスを維持するための強い根拠が存在する」と述べた。

ただ、追加緩和の可能性については「金融政策の面から追加策を検討することは難しい」と指摘。

代替策としてECBは、リファイナンスオペの担保として受け入れるABSに適用するヘアカット(割引率)を引き下げることなどを検討していることを明らかにした。現在の割引率は最高で32%に上る。

欧州経済については、最大の経済規模を持つドイツで「かなりの数のプラスの兆候が出ている」ため、オーストリアなどの国の経済も支援されると指摘。近隣の中・東欧諸国の経済も安定化に向かっているとの認識を示した。

そのうえで「2013年はユーロ圏全体としてはマイナス成長が見込まれているが、ドイツ、オーストリア、スロバキアなどはプラス成長となると予想されている」と述べた。

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