September 11, 2013 / 2:12 AM / 5 years ago

UPDATE 5-米アップル 、新アイフォーン2機種発表 廉価版99ドルから

* 廉価版5Cは5色展開、中国では契約なしで730ドルから

* 従来機新型版5Sは3色、米国では199ドルから

* 5Sは「M7モーション・コプロセッサー」搭載

* アップル株は2%強下落 (中国での販売価格、アナリストのコメントなどを追加しました。)

[クパチーノ(米カリフォルニア州) 10日 ロイター] - 米アップル は10日、スマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)「iPhone(アイフォーン)」の新型2モデルを発表した。従来機の新型版「iPhone 5S」は指紋認証機能を搭載することで他機種との差別化を図り、廉価版「5C」はプラスチック製の本体で新興国市場向けとされる。

「5C」は緑、青、ピンク、黄色、白の5色を提供。米国での販売価格は通信会社と契約した場合で99ドルから、通信会社との契約なしの場合は549ドルから、となる。多くの新興国市場ではこうした契約なしの端末が売られるため、市場予想よりも高価になったことは重要な意味を持つ。

中国での契約なしの場合の価格は4488元(730ドル)からで、都市部生活者の月間所得平均を上回る水準だ。アップルが中国市場への廉価版投入にあたり、より大胆な価格設定で攻勢を仕掛けるとの期待は外れた。

アップルは、劣勢を強いられているインドや中国など新興国市場で、韓国サムスン電子 や中国の華為技術(ファーウェイ) と競合しており、より安価な「5C」がシェア回復を助けるとみられていた。

アップルは既存の販売網を大幅に拡充する必要にも迫られている。同社が世界最大の携帯電話事業者である中国移動(チャイナ・モバイル) との販売提携で合意が近いとの観測があるが、アップルは11日北京で開いたメディア向けイベントで、これについて明らかにしなかった。中国移動の契約者数は7億4000万人を超える。アップルは、中国連合通信 と中国電信 とはすでに販売契約を結んでいる。

パイパー・ジェフリーのアナリスト、ジーン・マンスター氏は「われわれはこれまで、5Cは中国やインドといった新興国市場に対応するための廉価版になると考えていた」と指摘。ただ、価格を考慮すれば、アップルは「依然としてよりハイエンドの市場で勝負している」ようだと述べた。

従来機の新型版「iPhone 5S」はグレー、シルバー、ゴールドの3色を用意し、価格は199ドルからとなる。最新の基本ソフト(OS)「iOS7」を搭載。処理速度を改善させたほか、指紋認証機能を備え、ワンタッチで待ち受け画面の解除が可能となる。

「M7モーション・コプロセッサー」といった最先端の半導体も搭載。電力を大幅に消費することなく、動作データを継続的にとらえることが可能となり、スポーツやフィットネスに関連したシーンでのアイフォーンの利便性が向上しそうだ。

ガートナーのアナリスト、キャロライナ・ミラネシ氏は、最新の半導体について、アップルが腕時計型端末「スマートウオッチ」のような製品を実際にデザインし、急いで市場に出すことをせずとも、ウエアラブル(身体装着可能な)端末市場との接点を潜在的に有していられる点で「優れている」と評価した。

5Sと5Cの詳細はこれまでに複数のメディアで報じられていたことから、大きなサプライズはなく、アップルの株価は2%強下落した。同株価は過去1カ月で11%超上げていた。株価が主要製品の発表前に上昇し、発表後に下げる動きは従来通りだった。

<5Cは13日から、5Sは20日から販売受付>

5Cは13日からオンライン販売を開始、5Sは20日から予約販売を受け付ける。今回初めて、米中2カ国で同時発売に踏み切る。これにより、密輸されたアイフォーンが取引される中国の闇市場は大きな打撃を受ける可能性がある。

主力製品のカラーの拡充や廉価版投入は、黒白2色を基調に高級ブランドイメージに依存してきた従来の販売戦略からの決別ともなる。当初は、廉価版の投入は利益率を低下させ、発売以来維持してきた高級イメージを傷つけるとの批判的な見方もあった。

クロス・リサーチのシャノン・クロス氏は「これはアップルが利ザヤを手放さないことを意味するが、市場の非常にローエンドな部分を追わないということが明確になった。一部の投資家は落胆するだろう」と指摘。「アップルは今回、多色展開とプラスチック製本体の導入に初めて踏み切った。来年までにおそらく値下げするであろうことを踏まえると、まだチャンスはあると私は考える」と述べた。

エンドポイント・テクノロジーズのロジャー・ケイ氏は、アップルはグーグルのOS「アンドロイド」搭載端末、あるいはノキアとの新たな提携で勢いづいているマイクロソフトさえも突き放しておく必要があったと指摘した。

ティム・クック最高経営責任者(CEO)は米カリフォルニア州クパチーノの本社で10日開いた発表イベントで、アイフォーンやタブレット型パソコン「iPad(アイパッド)」など、iOS搭載機の出荷台数が来月中にも7億台に乗せるとの見方を示した。

ダブルラインのポートフォリオマネジャー、ブレント・ストーリング氏は「iOS7の改善はおおむね緩やかで、大きな変化はない」との見方を示した。

オーバム・リサーチの首席通信エコノミスト、ジャン・ドーソン氏は「アップルは向こう数カ月に、他の商品ラインを拡充し、アイフォーンやアイパッドの伸び鈍化や利益率低下を早急に補うことができることを示す必要がある」とし、それは「難しい注文だ」と述べた。

バークレイズのアナリスト、Ben Reitzes氏は、アップルは「スマホのスクリーン拡大トレンドに乗り遅れたことに加え、アイパッドも緩やかな改善しか期待できないもようであるため、アップルはソフトウエア、サービス面で技術革新を起こせることを示す必要がある」としている。

*関連記事:COLUMN-〔BREAKINGVIEWS〕米アップル の指紋認証システムが秘める可能性

*アップルのアイフォーン販売に関するグラフィックはこちらをクリックしてご覧下さい。

  link.reuters.com/kud92v

*アップルと中国に関するグラフィックはこちらをクリックしてご覧下さい。

  link.reuters.com/veq99t

*アップルやブラックベリー、ノキアの株価に関するグラフィックはこちらをクリックしてご覧下さい。

link.reuters.com/dab55t

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