Reuters logo
タイの観光業、戒厳令が不振に追い打ち
May 22, 2014 / 4:52 AM / 4 years ago

タイの観光業、戒厳令が不振に追い打ち

[バンコク 22日 ロイター] - 政情不安が続くタイでは、陸軍による戒厳令発令が観光業の不振に追い打ちとなっている。各国航空会社がタイ乗り入れ便の削減に動き、戒厳令が旅行保険の適用外となっている点が旅行者の不安をあおっている。

タイの観光業界幹部は戒厳令の影響を推し量るのは早すぎるとして、表面上は平静を保つ。

タイホテル協会のバイスプレジデント、Supawan Tanomkieatipume氏は「恐ろしく映るかもしれないし、外国人には暴力的に聞こえるだろう。しかし違う角度からみれば、安全度が高まり、観光業にとっては安心だ」と語った。

マレーシア観光・旅行代理店協会のハムザ・ラーマト会長も「混乱が起きているのはバンコクだけで、プーケットは賑わっている」と述べ、影響は短期間で地域はバンコクに限られるとの見方を示した。

陸軍の報道官は「国民が不安になる必要はない。普通の生活を送ることが可能」としている。

しかし旅行代理店の間では、戒厳令で旅行の予約はさらに落ち込み、特に政治リスクに敏感なビジネス目的の旅行が大きな打撃を受けると予想する声も出ている。

ほとんどの旅行保険契約は戒厳令や暴動による被害を保険金支払いの対象外としており、一部の旅行者は足が遠のいている。

バンコク以外の観光業は持ちこたえているが、1─3月期の旅行者数は前年同期比5.85%減少。落ち込みの大半は他のアジアからの旅行者で、中国、日本、韓国、台湾はいずれも減少率が20%に達した。

シンガポールの大手旅行代理店ダイナスティー・トラベルによると、この数カ月でビジネス目的の旅行者のキャンセルが増加し、さらに増える見通しだ。ダイナスティーの対外担当部門の責任者、アリシア・シー氏は「バンコクは商用目的の旅行者に人気があるだけに、会議、接待、学会・大会、イベントなどのセクターに影響が及ぶのは間違いない」と述べた。同社はタイ旅行の予約が昨年9月から50%減少した。

フィリピンは20日、タイへの渡航情報を見直して警戒基準を引き上げ、不要な渡航を避けるよう勧告。フィリピン航空 は1日当たり3便だったマニラ─タイ便の本数を15日から2便に削減した。インドネシアのガルーダ航空 も6月1日から3便を2便に減らす方針を明らかにした。

格安航空のエアアジア は20日、政情不安でタイ向けの便の予約が第2・四半期に落ち込むとの予想を示している。

一方、シンガポール航空 と格安航空のジェットスター、スクートはいずれも減便の予定はないとしている。

また日本の大手旅行代理店JTBの広報担当者によるとキャンセル数は普通の水準。ANAホールディングス によると、これまでのところ戒厳令の影響は出ていないという。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below