September 1, 2014 / 7:02 AM / 5 years ago

〔アングル〕4─6月期GDPの設備投資、下方修正へ 年度後半の民需に懸念 

[東京 1日 ロイター] - 2014年4─6月期の実質国内総生産(GDP)は
2次速報で、設備投資が下方修正されると民間調査機関の見方はほぼ一致している。法人
企業統計での設備投資が前期比で落ち込んだためだ。在庫増でGDP全体が上方修正され
るとの見方もあり、2次速報の予測水準はばらつきが目立つものの、今年度後半の民需は
盛り上がりに欠けそうだとの見方が広がってきた。

    1日発表の4─6月期法人企業統計では、設備投資の前期比が1.8%減と3四半期
ぶりの減少に転じた。これを受けて、民間調査機関ではGDP1次速報値から設備投資は
下方修正されると予測している。
  ウィンドウズXPのサポート終了に伴うパソコン駆け込み需要の反動減が出たことや
、建設・農業機械での廃ガス規制強化前の駆け込み需要の反動減が影響したが、減少幅は
一段と大きくなりそうだ。    
    BNPパリバ証券は、生産空洞化の影響が出ていると分析。「今回の法人企業統計で
は、製造業の設備投資が1─3月に前期比6.0%と大幅に増加したものの、4─6月に
マイナス7.1%と大きく反落している。やはり、国内設備への投資意欲はあまり高まっ
ていないことがうかがわれる」とみている。
 
    また、GDPの民間最終消費支出と動きが近い「消費総合指数」(内閣府公表)も最
新の4─6月期のデータでは、前期比マイナス5.2%の大幅な落ち込みとなった。みず
ほ証券は、2次速報で民間最終消費支出が下方修正されるとみている。

    他方、法人企業統計からみて、GDPにおける在庫投資の寄与度が上がることを見込
んむ調査機関が目立つ。
    ただ、みずほ証券は「消費税率引き上げ前の駆け込み需要の反動により、在庫が積み
上がっている。7─9月期以降も個人消費と輸出の回復が鈍ければ、意図せざる在庫増加
が進むだろう」と予測する。
    
    この結果、GDP2次速報値について、設備投資の下方修正と在庫投資の寄与度上昇
をどうみるかで、上方修正と下方修正の見方が混在している。
    下方修正を予測する調査機関では、年率7%を超えるマイナス成長に悪化するとみて
いる。上方修正を予測する先でも「在庫投資の上方修正は7─9月期以降の回復ペースを
抑制する要因として、むしろ懸念すべきかもしれない」(三菱UFJモルガン・スタンレ
ー証券)との見方もある。
    7─9月期は、天候不順の影響や輸出の停滞といった需要に懸念が出ている。さらに
人手不足要因や設備投資の海外流出など、供給制約もあるとの見方があり、「今後の景気
回復ペースは極めて緩慢なものにとどまる」(BNPパリバ証券)との見通しも一部で浮
上している。
    
    <各社の4─6月期GDP2次速報予測>  前期比:%
    
       設備投資  GDP全体  GDP年率
1次速報値    ─2.5  ─1.7    ─6.8
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    
2次速報予測
農林中金総研  ─2.6  ─1.6    ─6.4 
三井住友AM  ─2.6  ─1.7    ─6.8  
みすほ証券     ─3.8  ─2.0    ─7.9         
ニッセイ基礎研 ─3.6  ─1.9    ─7.2 
BNPパリバ   ─3.0  ─1.8    ─7.0     
MUMS証券  ─3.9  ─1.7    ─6.6 

*MUMS証券は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券
の略称です。             

 (中川泉 編集:田巻一彦)

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below