September 4, 2014 / 4:27 AM / in 5 years

米経済成長には信用拡大が不可欠=PIMCOグロース氏

[ニューヨーク 3日 ロイター] - 世界最大の債券運用会社である米パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)のビル・グロース共同最高投資責任者(CIO)は3日発行した最新の投資見通しレターで、米経済を成長させるには信用の拡大が不可欠だが、現状では十分な水準に達していないとの見方を示した。

グロース氏は、米連邦準備理事会(FRB)やイングランド銀行(英中央銀行、BOE)が現在、自問自答という「モデルの存在しない実験」に携わっていると指摘。命題は「過去の債務を返済するにはどの程度の率で信用を拡大すれば足りるか、その拡大率をもたらすのに必要な政策金利と量的緩和の量はいかほどか」だとした。

この考え方に基づくと、米国の既存債務の金利を約4.5%と想定した場合、年間の利払いコストを賄うための資産売却を防ごうと、FRB議長なら少なくとも年率4.5%のペースで信用を拡大したいと望むだろう、とグロース氏は説明する。

単純化すれば、信用を年率4.5%拡大する必要があるなら、民間・公的セクターは既存債務の利払いのために年間約2兆5000億ドルの債務を新たに生み出さなければならない。しかし実際にはその額に届いておらず、米国の成長率が実質2%以下、名目4.5%以下にとどまっているのはそのためだ、とグロース氏は論じた。

グロース氏は、「米国のようにファイナンスに基づく経済においては、信用創造は経済成長をもたらすのに不可欠だ。信用の流通速度(ベロシティ)も同様に重要だ」とした。

その上で、長い目で見れば経済成長は投資と「資本家的アニマルスピリット」の活性化にかかっているが、現在の米国ではその環境が整っていないと指摘。「究極のところ、米国と世界経済は人為的に金利を低くしても、それがより多くの生産的投資に結び付かない限り、債務を安全に処分できない」と結論付けた。

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