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米金利上昇懸念で調整含み、好需給要因が相場下支え=今週の円債市場
2014年9月7日 / 22:43 / 3年後

米金利上昇懸念で調整含み、好需給要因が相場下支え=今週の円債市場

[東京 8日 ロイター] - 今週の円債市場は調整含みの展開が予想されている。堅調なマクロ指標が相次ぐ米国市場で、早期利上げへの思惑が浮上しやすい。米金利が上昇した場合、円債相場にも一定の調整を余儀なくされそうだ。もっとも、円債は先物限月交代による買い戻し、日銀の買い入れ、9月国債大量償還対応といった独自の需給要因が金利上昇圧力を和らげるとの見方が出ている。

国債先物9月限の予想レンジは145.80─146.30円。

国債先物12月限の予想レンジは145.40円─145.90円。   10年最長期国債利回りの予想レンジは0.560%─0.510%。

欧州中央銀行(ECB)が4日の理事会で、利下げに加えて、資産担保証券(ABS)とカバードボンドの買い入れを決定したことを受けて、市場の関心は米国経済と米連邦準備理事会(FRB)の金融政策に移っている。

前週末に発表された8月米雇用統計で、非農業部門雇用者の増加数は前月比14万2000人と市場予想(22万5000人)を大幅に下回った。米10年債利回りは一時2.4%を割り込む場面もあったが、その後は利益確定売りが出て2.45%付近まで上昇した。雇用統計は単月の振れが大きな指標であること加えて、予想下振れは一部セクターの特殊要因が影響したとみられており、雇用環境の緩やかな回復基調に大きな変化はないとみられている。

もっとも、今年10月の米量的緩和縮小(テーパリング)終了後の利上げ時期をめぐり、市場は思惑が交錯しやすい。米マクロ指標への注目が高まっているが、堅調な指標が続けば、16─17日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているだけに「利上げ前倒しの思惑が意識されてくるのではないか」(国内金融機関)とみられている。

また、米債市場では、9日に3年債、10日に10年債、11日に30年債と国債入札が続く。「米金利が上昇するようだと、日米独で緩やかな相関があった長期金利低下の流れにいったん歯止めがかかりそうだ」(同)との見方が出ている。

一方で、円債市場の需給環境は良好だ。先物中心限月9月限は10日に取引最終日を迎える。限月交代に絡んだ買い戻し圧力、22日の国債大量償還に絡んだ再投資ニーズ、さらには日銀の買い入れ効果などで、「投資家からの積極的な現物債売りは見込みづらく、利回りの上昇は限定的」(岡三証券・債券シニアストラテジストの鈴木誠氏)との声が聞かれる。

また、国内景気を見わたすと、生産や消費の下振れに加えて、企業による設備投資の慎重化を受けて先行き不透明感が増している。8日に4─6月国内総生産(GDP)2次速報と8月景気ウォッチャー調査、10日に7月機械受注などの発表が予定されている。「弱い内容の指標に反応しやすい地合い」(国内金融機関)であることもサポート要因だ。10年最長期国債利回り(長期金利)は0.5%台前半を中心に推移しそうだ。

入札は9日に30年債、11日に5年債がある。好需給を反映して難なく通過するとみられている。「特に30年債は、利回り水準が上がると投資家のニーズが出てくるため、1.7%絡みの水準であれば順調な結果になるのではないか」(SMBC日興証券・シニアクオンツアナリストの山田聡氏)とみられている。 (ロイターニュース 金利マーケットチーム)

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