October 10, 2014 / 4:32 AM / 5 years ago

日立、オランダ鉄道会社に車両納入の優先交渉権 400─500億円に

[東京 10日 ロイター] - 日立製作所 は10日、オランダの鉄道運行会社アベリオ社から、通勤用車両を供給する優先交渉権を取得したと発表した。車両だけで400―500億円規模の案件で、英国の都市間高速鉄道計画(IEP)に続き、欧州での鉄道事業の拡大につなげる。

優先交渉権を獲得したのは、セミ・オーダーメイドの通勤車両「AT―200」。234車両で70編成の案件(400―500億円規模)で、このほかに長期保守契約も含まれる。

アベリオは10月8日にスコットランド運輸省から鉄道運行の営業権を取得。これを受けて、エジンバラとグラスゴー間を走行する車両について、日立の欧州鉄道子会社の日立レールヨーロッパ社(アリステア・ドーマー会長兼CEO)と優先交渉権を結ぶことにした。

<標準タイプ車両、初納入へ>

日本市場では、鉄道会社が仕様を決定して鉄道車両メーカーに発注するオーダーメイドが主流だが、海外市場では車両メーカーが標準型車両を用意するセミ・オーダーメイドの取引が拡大している。

AT―200は、日立が鉄道の世界展開を加速するために開発した標準型車両。LED照明や空調を標準装備し、すべての座席に電源コンセントやWiFi通信も整備。通勤用車両として、世界の鉄道会社が採用できるように設計を標準化した。今年7月に英国で実物大モックアップを公開して以来、納入先の候補が挙がるのは初めてとなる。

今回は、スコットランド運輸省がエネルギー効率などを要求していることを踏まえ、アベリオ向けに最高速度時速160キロメートル、耐用年数35年の車両を提案。アルミニウムの車体をベースに、部品点数の削減によって軽量化を実現した。

<英国新工場の本格稼働へ>

すでに日立は、英国運輸省のIEPに対し、車両866両と27年半の保守サービスを受注済み。これに続いて、オランダの鉄道運行会社への車両納入を実現すれば、欧州市場の鉄道事業拡大に弾みがつく。

IEPの車両生産のため、英国新工場(ダーラム州ニュートン・エイクリフ)をすでに建設中で、2015年後半の稼働を予定している。

これにより、笠戸事業所(山口県下松市)をマザー工場として、英国新工場で量産するグローバル生産体制が動き出す。今回のAT―200も英国の新工場で量産する計画で、アベリオが運行開始を予定する2017年までに納入する。

村井 令二

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